真冬の映画まつり「ジャッジ」レポ

昨日、秋葉原小松彩夏のDVDを予約して、そのあと錦糸町で見てきたよ。結論から言おう。

  すごく面白い

北川景子のファンでなくても楽しめる。そして北川景子なんて大嫌いだという人でも楽しめる。なぜなら

  北川景子は出番が多いわりに重要な役ではない

山場は合計3回ある審査会だが、そこに北川景子はいないので、北川景子抜きでもこの映画は作れる。どちらかというと鈴木京香が脇役だな。これは妻夫木と北川景子の恋を描いたものではなく、世界中から集まったクリエイターの友情がテーマだ。20時10分開始のレイトショー、客は5分の入り。女性が多い。こんなに女性の比率が高い映画を見るのはひさしぶり。
さて映画だが、なにより妻夫木のダメ男っぷりが最高! 北川景子でなくても怒るよ。よくお嬢様に殺されなかったな。そして、これは当たり前のことだが脚本がいい。よくよく考えると主人公のあまりの幸運に「ありえね〜」というシーンも多いのだが、いや、そればかりなのだが、物語のテンポが速いのでよくよく考える時間もなく話が進行する。5分に1回くらい入る笑いどころもイヤミがない捻った笑いでなかなかいい。アメリカ人と違って日本人はめったに映画館では笑わないものだが、けっこう爆笑していた。最後は泣ける。誰も死んでないのに、子どももペットも死んでないのに*1、初めて会って、おそらくもう会うこともないだろうクリエイターたちの友情に泣ける。泣いてたのは私だけだったけどね。
この映画の良さって予告編ではまったく伝わってないよ。興行収入がどのくらいになるかわからないが、予告編はもうちょっと工夫できなかったのか。あまり良いことばかり書いてもアレなので残念なことも書くか。監督はCMディレクターの人らしいが、引きの場面がほとんどなかったので映画らしいダイナミックなシーンがなかった。これは経験値なのだろうな。あと、北川景子が場面場面ではいい味を出しているのだが、メインストリームに関係ない脇役なら脇役なりのからみ方があると思うだ、終わってみると北川景子ってなんだったのという、ある種のちぐはぐさがあった。これは彼女のせいではないのだけどね。
今年に入って見た映画、2本とも良かった。元は十分に取れた。それを思うと、ミス・ゾンビのDVD買いたくねえ...

*1:そもそも子どももペットも出ない