【第一種接近遭遇】 まずは情報収集だ。友人のH氏と夏に会ったとき「前立腺ガンになっちゃったんですよ。でも転移とかは無いのでご心配なく。手術はいつでもいいらしいので正月休みにするつもりです」と言ってたな。H氏がガンを発見するきっかけになった人間ドックの診断はなんだったんだ? それと私が一緒だったらアウト! 金曜日に一緒に昼食を取りながら話を聞く。私が呼び出したのにおごってもらっちゃった。エヘヘ。結論から書くと、前立腺ガンは血液検査でわかるそうだ。私の場合はそっちには異常がなくて、超音波の検査で前立腺肥大と言われた。とりあえずセーフ? H氏の手術、本人は盲腸くらいに考えていたそうだが前立腺の全摘出。術後がたいへんだったらしい。まず手術をしてから2日間は身体からいろいろなチューブが出ている。寝返りが打てないので腰が痛い。手術をした箇所より腰が痛かったそうだ。だろ、だから悪夢ちゃんはつらかったと思うのだよ。あと、前立腺を摘出すると周りの筋肉も取ってしまう。その筋肉は何に使うかというと「おしっこを我慢する」ためのものだ。それを取っちゃったので「油断をすると漏れる」そうだ。2、3ヶ月すると筋肉が付くそうだが、しかたないので尿パッドを当てて会社に行っていると。夜は2時間ごとにトイレに行くので寝た気がしない。うーん、やはり手術なんてするもんじゃない。
【第二種接近遭遇】 ネットで泌尿器科を探して午前中に行ってきたよ。泌尿器科というのは人工透析の患者がメインみたいだね。定期的に通っている眼科も老人が多いが、ここはさらに年齢が上がっている。私なんか完全にヤングマン、青二才だよ。待つこと15分。内科や眼科に比べると患者は少ないが一人の診療時間が長い。やっと私の番になって中に入る。人間ドックをやった保健センターから紹介状をもらっていて、その中に血液検査の結果や超音波のエコーの写真が入っている。それを見て「この数値が高いとガンを疑うんですけど、あなたは低いのでだいじょうぶですね」。おお、ガンではなかった。セーラー戦士やウェザーガールズの追っかけを続けられる*1。「尿が近くなったとか自覚症状はありますか?」と聞かれて「いえ、全然ないです」と私。「それならいまは薬を飲む必要もないと思います。自覚症状が出てきたら治療をしましょう」おお、なにも無しか。よかったよかった。あ、そうだ、気になっていることを聞いておこう。「先生、前立腺肥大になる原因はなんですか?」「老化です。男性は年をとると誰でもなります」。老化、老化、老化...○| ̄L...成人病じゃなくて老人病。北川景子の記事を書いている場合ではないぞ。お迎えも準備をしなければ。さあ、帰ろう。「せっかくなので触診をしましょう」げっ、やる?
【第三種接近遭遇】 ズボンを下げて診察台に寝る。「はい、あぐらを組んでください。そのまま脚を持ち上げて、手で足を押さえてください」ううっ、情けない。先生が手袋をはめて指になんか塗っている。怖いから目を閉じる。やるならとっととやってくれ。逃げも隠れもしないぞ。このかっこでは逃げることも隠れることもできないがな。「ちょっと腫れてますね。ここです、わかりますか」え? もう始まってるの? ほんの先っちょだけなのね。ビビって損したわ。よく考えたら人間の指よりウンコのが太いよね。
【エピローグ】 ということでエコー検査で「前立腺肥大」と出ても血液検査のPSAが正常値なら恐るるに足らず。医者に行く必要さえないことがわかった。どんとこい前立腺肥大。でもおしっこが近くなったらイヤだなあ
【きょうのウェザーガールズ】 始まりはハイジャンのブログ。
今日は悲しいハイ・ジャンになった
今日はダラさゃんの財布をなくなりました………
私の気持ちも悲しいですね………
だって、私はダラさゃんと一緒に財布を探して、交番も行って、
でも全然さがしませんでした………
ダラさゃん、
すみません。・°°・(>_<)・°°・。
ウェザーガールズのブログを読んでいつも思うのだが正しい日本語だと音楽のようにすっと頭に入って抜けていく。だが助詞がまちがってたり動詞が正しくないとそこで流れが止まるので、逆にそこで考えたり書き手の息遣いが伝わったり不思議な効果を出す。ハイジャン、君が謝ることはないと思うのだが「お役に立てなくてすみません」ということか。ハイジャンは優しいな。でも「ちゃん」と「さぁん」はまちがいすぎだと思う。どう発音すればいいのか。