しかし、一度にこれだけ大量のカットを見ると、蛯原幽離も山田幽も絶世の美女というのではないよね。顔だけで言ったらけっこう微妙なカットも少なくない。やはり、スタイル、ポージング、歩き方、その人が醸し出す雰囲気、そういったものの総合力なんだろうな。
つぎに安座間美優が大量投下されるのが152ページ。おそらくここがメイン。ここから165ページまで、安座間美優が大小合わせて怒濤の48カットだ。もうここだけで放送終了後にセーラー戦士が雑誌に登場した回数ではトップに来るのではないか。思えば2003年11月1日、神のような脚本と浜千咲と沢井美優の神のような演技で日本中を感動の渦に巻き込んだact5。そのあと放送されたact6の予告編。「イ・ツ・モ・サ・イ・ゴ・ハ・ヒ・ト・リ・ダ」の破壊的な棒読みで日本中を一気に冷感させた安座間美優。その後の長い長い受難の歴史。出番はクラウンの中と最後の戦闘シーンのみ。ほぼ緑の戦闘要員とレオチラ要員と化す。やっとact21で亀吉といい雰囲気になりメイン回がやってきたかと思ったら「ダークパワー・メイカップ」で視聴者の記憶に残ったのは浜千咲だけ。弱小事務所から弱小事務所に移籍し、事務所のトップタレントとなり公式サイトを作ってもらうが、更新されるのはトップページの「Today's MEW」のみで、ファンクラブも告知だけで消滅。CDやDVDの商品紹介ページでは必ず安座間美優だけ字が間違ってたり役名と本名が取り違えられてたり。沢井美優から始まって4人の名前が列挙されているのに、最後に「小松彩夏ら」で「ら」になったり。プライムタイムのドラマのレギュラーになったと思ったら、ほとんど画面には登場せず、演技も進歩せず。そんな安座間美優が自分の力で登り詰めた晴れ舞台がこれだ。
アイドルOL美優の下着はどうする！？
年末カウントダウン1ヶ月CD（コーディネート）
最新下着NEWS ＆ 下着格言付き
なんだよこの特集。11月24日から始まって12月31日まで、毎日の行動やイベントに合わせてどういう下着にしたらいいかのアドバイスが載っている。かといって、安座間美優の下着姿が載っているわけではないよ。別に見たくないけど。「アイドルOL美優」というのは、この特集での安座間美優の設定だ。
アイドルOL美優ってこんなコ!!
青山にある4大を卒業後、念願かなってブランドのプレスアシストとして働く、
おしゃれが大好きな2年目のOLの23才。つきあって1年半になる2才年上のカレ・
マサキ（ITベンチャー勤務）とは、お互い忙しいけどひとまず順調。
ただ誘われるとNOと言えない性格のため社会勉強と言うことで合コンにも
行っちゃうんです。楽しいコトや流行りモノに目がなくて週末ごとにどこかに
お出かけ。予定ビッシリのOLライフを満喫中です
こ、細かい。こんな詳細な設定をしておかないと説得力がもてない特集なのか。下着の紹介なのに。そもそも、この号を買った読者でこの欄を読んだのは日本で私だけだと思うぞ。
アイドルOL美優さんに一言だけアドバイスをしておく。
IT企業に勤務してる男と交際するのはやめたほうがいい
IT企業とは労働集約型の家内制手工業で、ほとんどの会社が下請けや孫請けだ。収入が多かったとしても労働時間も長いので、時給に換算するとミスドのアルバイトと変わらない。また社内のいろいろな制度が未成熟なので昇進や昇給もテキトーだ。また社員の年齢のバランスが悪いので社員の社会人としての教育が行き届かない。もう、そこで20年働いている私が言うのだからまちがいない。やはりカレにするならIT企業が作った製品やサービスをユーザとして使うレガシーな企業の社員がいいと思うぞ。下着と関係ないけどな
（つづく）
