ネタバレ上等!「眠れる森の美女」千葉公演(その4)

さて、休憩をはさんで第2部*1。第4幕、舞台は王女の部屋、いよいよ松下萌子の登場だ。ドラマなんかほとんど見ない私、この人を見るのは成田空港で衛に別れを告げて以来だよ。勉強をいやがって逃げようとすると王様とお后につかまり、お姫様の独唱だ。
こ、これは...

     80年代アイドルの唄い方だ!

これはいかん、いかんぞ、ヤバいぞ。まだJ-POPなんて言葉が無くて歌謡曲とニューミュージックが別れていたころ*2。歌を職業とする人が「アーティスト」なんて小生意気な呼び方をしないで謙虚に「歌手」と名乗っていたころ。アイドルはこういう唄い方をしたのだ。高音の不安定さをおねだり声でごまかす唄い方。歌唱力では素人と差を付けられないアイドルが、それでも素人と一線を画す唄い方。
もうだめだ、我慢の限界だ。こんな唄い方をされたらおじさんは

     松下萌子が好きだ!*3

この芝居、あまり松下萌子に肩入れをしてしまうと第6幕が楽しめない構造になっている。
(つづく)予想どおり舞台の本筋とは無関係に進行していますが、明日は出張なので次の更新は日曜日です

*1:ネタバレ上等ってわりに内容にほとんど触れてないじゃん

*2:微妙なポジションの人のCDを買うには両方のコーナーを探さなければならなかった

*3:アホ