検証・これが実写版の台本だ!−act36(その9)

act36はもう9回目になってしまった。残りのシーンを片付けよう。
未放送ではないが、放送と台本を比べて非常に興味深いシーンが一つある。前世でのベリルが一瞬だけ映るカットがある。

     【シーン23】前世・庭園

     エンディミオンとセレニティが寄り添ってベンチに座っている。

     離れた物陰から見つめるベリル(顔ハッキリ見せず)。

     粗末な衣服に裸足。

そうか、前世でのベリルは貧しい娘だったのだ。あれ、アニメではどういう設定だったっけ。そこそこの地位の人ではなかったか。これを読んでからDVDを見ると、確かに粗末な衣服のような気がしないでもない。履き物は確認できず。とにかくぼやけすぎていてよくわからないのだ。もう一つ、台本だけにある面白いセリフがあるので紹介しよう。美奈子に会えなくて病院から4人が帰るシーンである。

     【シーン4】道(夕方)

     うさぎ「あーあ、お見舞いして励ましたかったな。

          せっかく美奈子ちゃんが仲間だってわかったのに何も出来ないなんてさ」

     亜美「前から私達とは距離を置いてたから」

     まこと「そうなんだよね。愛野美奈子はすっごく明るいしいい感じなのに、

          ヴィーナスになるととっつきにくいっていうか」

このまことのセリフは放送されてない。そりゃそうだ。まことはテレビの中の愛野美奈子しか知らない。素の愛野美奈子はヴィーナス以上にとっつきにくい。いや子供の前とは言え、素人にライブをさせる愛野美奈子の恐ろしさを知らない。まことだってact11の病院で、十分とっつきにくい美奈子に会っているはずだぞ。
(つづく)