DVD第5巻−act17〜20(後編)

DVDを借りてくる必要もない話題でまた引っ張ってしまった。本題の未公開映像である。まずはact18の戦闘シーン。実際の撮影はかなり長いシーンである。体育館の床で滑りまくってNG連発。いちばんたいへんだったのにカットされたとダブル美優が激怒していたが、これはカットだ。これだけ長い戦闘シーンは彼女たちでは無理だと思う。このころはまだ両手を伸ばしてくるくる回りながらの戦闘だったようだ。そういえば、以前に実写版サンダーバードについて書いた。美女・ペネロープの格闘シーンを見て、当初に東映のスタッフが目指していたのはこういうシーンだったんだろうなと思った。だがそれは無理だ。なにしろ、このシーンだけで1週間かかったとメイキング映像で言っていたからな。
つぎにact17のカラオケクラウン。放送ではうさぎがセラビを歌っていたが、撮影は「肩越しに金星」と「オーバーレインボウツアー」も歌っていたのか。これもact17の密度を考えると放送は無理だ。また、それほど良いシーンでもない。私の中ではけっこう評価の高かった佐藤監督であるが、未公開映像を見るとかなり減点せざるを得ない。act23、24に比べるとかなり落ちる。慣れてないのか。だがact17、18でも悪くないシーンは多い。なぜだ。そうか、この人は

     フレームの中で動く人間が2人を超えたときが下手

なのだ。act23を思い返すと、レイと美奈子、うさぎとレイ、ムーンとヴィーナス、と2人のシーンが多い。最後のムーン、マーズ、ヴィーナスの3人が会するシーンでも、マーズの目から見たムーンとヴィーナス、またはそれぞれのアップと、フレームで3人が同時に動いているシーンはほとんどない。
と勝手に解釈をしてみたが、あらためて見返すとなかなか奥が深いセーラームーンであった。この「セーラームーンの想ひ出」はDVDを見ればまだまだ続けられそうだな。私の近所のTSUTAYAからセーラームーンのDVDを借りた人は早く返却するように。また、TSUTAYAは8巻だけでなく早く全巻をそろえるように*1

*1:てか、おまえが購入しろ