プリンセス・セーラームーン(以下、Pムーン)登場以降はビジュアル的な要素が強いので台本上は特筆すべきことがない。一点だけ放送と違うのが、台本ではあの五芒星アタックが出て来ないのでPムーンは防戦一方だ。この回がたまたまなのか、もともと台本上のPムーンは攻撃技を持ってないのか、act41、act42の台本を見てみないとわからん。もう一つ、シーン31には興味深い箇所がある。
【シーン31】草原
ヴィーナス「みんな!プリンセスを守って!」
四天王達がエネルギーをぶつけてくる。
同時にセーラームーンの盾になった四戦士達が弾かれて倒れる。
マーズ達「きゃあ!」
セーラームーン「みんな!」
猫ルナ「しっかりして!」
アルテミス「ヴィーナス!」
セーラームーンが膝をついてマーズ達を見る。
セーラームーン「ひどい・・・」
最初のセリフ、さすがセーラー戦士のリーダー、忠臣のヴィーナスである。ほかの3人だけだったらセーラームーンの背中を押して自分たちの盾にしそうだ*1。ここのアルテミスのセリフは放送では「だいじょうぶか!」に変更されている。ルナはみんなに「しっかりして!」と叫んでいるのに、アルテミスはヴィーナスだけを心配している。アルテミスはあくまでもヴィーナスのパートナーなのだ。もちろん、美奈子は直前まで病院にいたはずであり、ことさら身体が心配だったという特殊事情はあるかもしれないが。もう一つ、小林靖子はト書きで「四戦士達」と書いておきながら、以降はマーズ達となっているのが興味深い。この問題は明日に。
(つづく)