タキシード仮面はなぜ正体を隠すのか(前編)

おさらい。ヒーローの変身時のスーツは、その目的、意味によって3つに分類できることを説明した。

     Type1・・・変装

     Type2・・・強化服

     Type3・・・皮膚

では、タキシード仮面のタキシードはどれにあたるのだろう。明らかにType1の変装だろう。なにしろ亀吉のお母さんに繕ってもらったり、ゴミ箱に捨てたりしていた。あのときのゴミ箱が燃えないゴミ用だったら強化服の可能性も捨てきれないが。アニメでは普通の服ではないようなシーンがあったような気もしたが具体的な場面が思い出せない。
変装の目的は正体を隠すことにある。では、タキシード仮面は何から正体を隠していたのだろう。

     ダークキングダムサイド:act14でクンツァイトに露呈

     セーラー戦士サイド:act20でまこと、act24でうさぎ、act25で全員に露呈

つまりact25でレギュラー陣全員に正体がバレている。だからact26以降は登場していない。「正体がばれているのに変装をしても無意味である」と考えれば、この扱いは実に合理的である。またact25の後に放送された「TBS春の感謝祭」ではテレビ関係者の前でマスクを取らなかったのも理に適っている*1。アニメではセーラー戦士サイドに正体がバレた後もタキシード仮面に変身しつづけた。これは1年ごとに敵が変わるので、敵に対して正体を隠すための変装であると言えなくもない。また、地場衛が戦闘をするときの「制服」であると考えてもよい。だが、もうひとつアニメ版で、衛が正体を隠し続けなければならなかった理由がある。
(つづく)

*1:それは違うと思うぞ