攻撃型ヒーローと迎撃型ヒーロー

アニメのセーラームーンSで、ヴィーナスが自転車で妖魔を追いかけるシーンがあった。しかもムーンを荷台に乗せて。それを見て思ったのだ。

   「ヒーローには攻撃型と迎撃型がある」

と。
●攻撃型
敵を倒すことに強い使命感を抱き、敵が現われたら現場に急行する。スーパーマンアンパンマン、ライダー、ウルトラマンがそうだ。
●迎撃型
目の前に敵が現われたら倒す。本人の発言ほど正義を守る意志は強くない。水戸黄門セーラームーンがこれにあたる。水戸黄門は「世直し旅」と言っているが、行った先の悪代官や悪い三河屋はやっつけるが隣国の大名までは成敗に行かない。

攻撃型と迎撃型のいちばんの違いは「移動の手段」だろう。攻撃型は現場に素早く駆けつける必要があるので、自ら空を飛ぶか、高速で移動できる乗り物を持っている。ところが迎撃型は移動の手段がない。その必要がないのだ。なぜなら、目の前に敵が現われたら倒す。いや、敵は必ず目の前に現われる。
迎撃型であるセーラームーンに移動の手段は必要ない。*1ところが実写では本来は迎撃型であるセーラー戦士たちをルナがテレティアで招集をかけるために攻撃型に転ずる。タクシー代さえ自由にならない中学生達は、麻布から大宮まで、渋谷から横浜まで、ひたすら走る、走る

*1:アニメでは無印最終回、映画Rでテレポートをしてた