みんな違ってみんないい...にしても

ネットの良いところはいろいろな意見を見られることだと思う。ある事実に対するいろいろな意見。それへの賛成または反論、さらにそれに対する反論や賛成。なかにはこんな意見もある。

  SNS・ネットで情報入手の人、内閣支持率高め なぜ?*1

  新聞を参考にする人は、情報を取ることにコストをかけている人です。

  つまり社会や政治のことを、お金を払ってでも知りたいという積極的な意識を持っていると捉えられます。

  一方、SNSは、情報を得るためのコストは低い。社会や政治への意識、関心が高いとは言えず、受動的になりがちです。

  その上で、「コストを払おうとしない人たちは、現状肯定に流されやすいのではないか」と言います

すげえな、この意見。お金を払って新聞を取っている人は社会や政治への意識や関心が高く、その結果、内閣不支持に回る。情報に金を払わない人は意識や関心が薄いので現状肯定に流されやすく内閣を支持する。明日の朝日新聞の朝刊に「やっぱりツチノコはいた!」と書いてあっても驚かないほどの無茶苦茶な論理。我が家のように金を払って産経新聞を取って内閣を支持し憲法改正に賛同する家はどうなるんだよ。あと、若いころから「とりあえず現政権には反対」のスタンスを貫いている朝日新聞購読者の団塊老人が自分の頭で何かを考えることがあるとは思えないのだが。
これは特殊な会社の例だったが、こんな記事を見つけた。週刊女性PRIME。当日になっていきなりコンサート中止した往年の大スターの話だ。彼を非難するのは簡単。芸能マスコミや自称コメンテーターもいまなら安心して叩ける。彼らはそういう人たちだ。だが、それと正反対の記事があってびっくりした。もちろん私自身はこの記事にコストを払ってないが、ネットで無料で見られなかったら絶対に目にすることがなかった意見だ。

     沢田研二だからこそできた決断、意地とプライドを支持する声も*2

長いので要約を書く。

  >中止の理由が、アーティストとしてのプライドだったところは、ジュリーらしいなという印象でした

  >もともとプライドがとても高いで、『酒場でDABADA』のサビが、“沢田でんでん虫食べーた”と、

   “空耳”のように聞こえるという視聴者からのコメントが紹介された直後、あえてその通りに歌ってみせたこともありました

  >毎年、全国ツアーを行い、ほぼ毎年アルバムを発表しています。ツアーで歌われる楽曲は、基本的に新作が中心。

   全盛期のヒット曲は、ほんの数曲しか歌いません

  >9000人の予定が7000人しか入らない会場ではいいパフォーマンスができないという、彼の言い分も、どこか納得できるところはある

  >大会場のコンサートで思うようにチケットが売れないことは珍しいことではありません。

   その際、スカスカ感を出さないように様々な工夫をします。それを“みっともない”と感じているファンは多く、沢

   田さんの言うことを支持するむきもみられました

いちいち突っ込みどころはある。本末転倒というか因果と結果が逆というか。でも70才の老人がすることだからみんな大目に見てあげようよ。ファンはそれでイイらしいので。そこはいいのだが、このライター。もし若手のバンドが同じことをしても同じことを書けよな。絶対だぞ