エレファントマン

以前に映画「CURE」のラストの意味がわかんないと書いたら、コメントに回答をいただいて、その方とは別にメールまでくれた人もいて大変ありがたかった。そういう他人の好意に甘える企画なのだが、きょう目覚めて、なんのきっかけも脈絡もなく思ったのが

     なんでエレファントマンは枕をして寝たのだ

こんなことを突然に思うこと自体が私の精神が破綻しかけているような気がしないこともないが、思ったのだからしかたない。
もう古典と言ってもいいくらい有名な映画なので、ネタバレをしても許されると思うのだが、エレファントマンは枕を使うことができない。頭を高くすると気道が圧迫されて死んでしまうのだ。映画のラストで、見せ物小屋から連れ戻されるエレファントマン。正装をしてオペラに連れて行ってもらい、そこで「紳士」として観客に紹介され拍手喝采で迎えられる。家に帰り今晩は楽しかったとお礼を言い床につく。そこで枕を積み上げて満足そうに眠りにつくところで映画は終わるわけだ。だが、それはエレファントマンにとって文字通りの自殺行為。ここの解釈なのだよ。
【自殺説】自分の死期が近いことを悟ったエレファントマン。もう思い残すことはないと、最後に憧れの枕で目覚めることのない眠りにつく
【過失説】自分の夢がつぎつぎにかなって幸せな夜を過ごしたエレファントマン。きっと今日なら枕で寝てもだいじょうぶなはずだと楽観的に考えた
【生存説】枕をして寝ても死なない。自分の身体のことは自分がわかっている
みなさんは、どう思いましたか。って、この映画を観てないか