画像がいまいちきれいに取れてないので細かい文字が読めないと思うが、この商品の方向性は次の1行がすべてを表わしている。
税込 199,500円
イチマンキュウセンキュウヒャクゴジュウエンではない。ジュウキュウマンキュウセンゴヒャクエンだ。時給850円のバイトでお金を貯めて買おうと思ったら234.7時間も働くのだ。1日8時間、週5日間でいまからバイトをしたら買えるのは6週間後、12月になってしまう。我が家の家財でこれより高いものは自動車しかない。
スペックを見てみよう。長さ43.5cm、幅6.3cm、高さ8.5cmと、そう大きなものではない。この値段は大きさではなくて精巧さなのだろう。黒光りしているボディもなかなかよろしい。さらにリモコンで
・動輪回転！
・ヘッドライト点灯！
・ドラフト音＆汽笛が鳴る！
いちいち「！」が付いているがアクション自体はそれほどすごいものではない。むしろわざわざ赤外線リモコンで操作する必要があるような動きではないと思うぞ。ボディのスイッチで十分なのでもっと安くしてくれよ。どうせ買わないけど。このD51498はいろいろおまけが付いている。
・レール付きの展示台と透明アクリルケース
・DVD「魅惑のD51498」（11分間）
・写真小冊子「伊藤久巳が撮るD51498の勇壮なる空間」（カラー8ページ）
さすがに20万円、DVDと写真集が付いてくる。だが、DVDはわずか11分間、写真集はたった8ページだ。こうなると高いのか安いのかよくわからない。鉄道オタクの人たちは買うのだろうか。彼らにとっても高い買い物なのではないだろうか。
