(商品番号25-50202)ONE DISC ONE HAND

お、今度の商品は英語名だ。なんのことかわからないが、要するに腕時計だ。12,600円なので普通の腕時計としても特別に高い物ではない。この時計の画期的なところは秒針と分針はあるのに、時針がないところだ。代わりに回転する円盤があり、こちらに1から12までの番号が振ってある。ではどうやって時刻を知るかというと、時計の本体側に世界の都市の名前が書いてあり、知りたい都市の名前と、中央の円盤の数字を対応づけるわけだ。同時に複数の都市の時刻を知ることができるので、たしかにうたい文句にあるように「世界中を飛び回る方のためのクロノ」だ。
東京がどこにあるかと探してみたら普通の時計の11時の位置にある。最上段の12時の位置にある都市はベネズエラのカラカスだ。なぜ12時の位置は東京ではなくてカラカスなのだ。カラカスがこの時計のオーナーにとってそんなに重要な都市か。私は行ったことがないし、これからも行くことはないであろう。カラカスがベネズエラの都市であることさえ、いまGoogleで検索して初めて知ったのだ。これでは間違いやすい。だが最上段のキャッチコピーを見るとその謎が解ける。

     他者にのぞき込ませることを許さない"オレだけの時計"が貴方だけの今を告げる・・・

なるほど、それなら東京がずれた位置にあるのもわかる。だがノートPCの画面を隣の人に見られたくないとか、携帯電話でメールを読んでいるときに人に見られたくないのはわかる。時計を隣の人に見られたくない人はそんなに多いのか。そもそも、そんなせこい人と「世界中を飛び回る」人の人物像が私の中で一致しないのだが。