まだ2日残っているけど、いま読んでいる本が年内に読み終わらなそうなので。
官公庁や各分野の企業の中堅メンバーが集まって日本の課題に対する解決策、そしてつぎの世代に渡す日本の姿を提言する。現実味のない理想論に走らず、時間はかかるが実現可能なプランは読んでいて胸がすく思い。
10年前に刊行された「RIKA」の続編。リカとか一言でいえばストーカーの女性だ。だが目的を達成するためには手段を選ばないんで、前作でターゲットになった男性、最後にはつかまって両手両足を切断され、目玉をくりぬかれお人形状態で持ち去られてしまった。リカを追っていた刑事は現場に残された身体の破片を見て発狂。続編は、前作の男性の死体が発見され、つぎのターゲットを探すリカを逮捕しようとする刑事の活躍。3分の2くらいまでは面白いのだ。リカが出てきてからが、そこまでの緊張を維持できずに物語がサラっと流れていく。もう10年、構想を練ってから発表した方が良かったね。
ミステリー作家でありどこかの大学の教授である作者のお話が100題。立ち読みしたときになかなか深い話だったので買って見たのよ。最初の50話くらいまではなかなか良かった。作者の新しい視点とか新しい切り口に感心した。だが、半分を過ぎるとだんだんただのエッセイになってきて、最後の20話くらいは斜め読みして終了。うーん、50話でやめておけば良書だったのに。
以前に書いたが
kindleで初めて読破した本。ぜんぜんエロい話ではなくてがっかり。
メールマガジンかなにかで読者から寄せられた人生相談を哲学者の先生が答える。でも哲学者は科学者と違って結論を出すのが仕事ではない。結論を出したらそこで思考が終了したことになり負け。なので哲学者は人生相談に向いてないと思ったのだが、これは面白い。哲学者だけに「読み解く力」が半端ない。相談者の悩みに対して直球で返しながら「ところであなたは『○○○○』と書いてますが、これはあなたが実は『××××』と思っているのではないですか?」と突っ込みが入る。そこを突いてくるか、たしかにそうだと感心することしばしば。
母親が経営する喫
茶店を手伝うために会社をやめた若い主人公。貸し出している2階に入ってきたのが2人の探偵。単調な毎日に刺激を求め探偵業を手伝う主人公。だが自分が手伝ったこれはいったい何だったのか? 自分の役割は何だったのか? この作者、毎回毎回いろいろなア
イデアで新しいストーリーに挑戦する姿勢は買う。だが
ストーリーテリングが上手でないというか、人物造形とか盛り上げ方が下手というか。
2つの家族の連作集。一つ一つの話が最後に意外な結末を迎える上質の物語になっている。だが続けて読むとわけがわからなくなる。一作目では死んだことになっている姉が別の話では生きていて死ぬのは弟。二作目で死んだ父親が後ろの話では生きていて死ぬのは息子。これはいったい何なのか? ホラーとかSFとは思えない。するときっとあれだ。最終話では小説家が出てきて、いままでの話はその人が書いた小説だというメタミステリではないか? と思ったら違った。最終話でヒントらしきものがあるがそういうことなのか? 読んだ人がいたら教えてくだされ。ただ一つ一つの話は実に切ない。みんなが善意で動いても不幸はやってくる。
新聞やニュースで「日本は世界から孤立している」、ちょっとマシなのが「日本はアジアで孤立している」。だが
朝日新聞やTBSが言うところの「世界」とは中国と韓国。こんな人たちが新聞やニュースを作ってていいのか? 今回の首相の参拝もただヒステリックに騒いでいるだけで
靖国神社のあり方や、「ではどうすればいいか?」など建設的、論理的な意見がなにもない。「中国と韓国が怒るから」以外の主張がない。君らはどこの国の報道機関だ? さてこの本だが、その国の生活レベルが上がってある程度の規模の
中流階級が形成されるようになると日本の文化が浸透していくそうだ。ちなみに
セーラームーンはアジアよりヨーロッパで人気があるそうだ。たしかにちょっとヨー
ロピアンテイストだよね。表題を
朝日新聞や
毎日新聞に見せてあげたいが、同時に中国や韓国にも日本文化が好きな人はたくさんいるので、
ステレオタイプで見ないようにと筆者。