現役時代を知っている人が逝くということ

君たちも喪に服せ!

当たり前といえば当たり前なのだが、現役時代を知っている人が亡くなると寂しいものがある。石原裕次郎さんが亡くなったときは、たしかに「太陽に吠えろ」で見ていたけどいつも机に座って、たまにブラインドの隙間から外を見る人だったでしょ。だけどアントニオ猪木とか山本コータローになると全盛期を知っているわけよ。ざっと今年に他界されて私が全盛期を知っている人を書くと(近い順、敬称略)

佐藤蛾次郎
水木一郎
渡辺徹
仲本工事
松原千明
近石真介
アントニオ猪木
三遊亭円楽(6代目)
江原真二郎
古谷一行
オリビア・ニュートン・ジョン
島田陽子
中丸シオン
安倍晋三
山本コウタロー
佐野浅夫
葛城ユキ
上島竜兵
松島みのり
藤子不二雄
山本圭
宝田明
志垣太郎
西村京太郎
川津祐介
西郷輝彦
石原慎太郎
海部俊樹

こうしてみると、政治家や作家は還暦を過ぎても活躍するので記憶が新しい。同じく俳優も60代になったら60代の役、70代には70代の役があるので、つい最近まで見ていた人が多い。それに比べて歌手は新曲を出したり定期的にコンサートもやっていたのだろうが、熱心なファン以外は目にする機会がないので、どうしても訃報を聞いて「そういう人いたなあ」と失礼な感想になってしまう。その点、水木一郎さんは主題歌を歌えば一定規模の認知があるわけだし、近年はややイロモノ的な扱いでバラエティにもよく出ていたので現役感が強い。ニュースを見たらわずか半月前に車椅子でコンサートに出演していたんだな。どんなにまた力いっぱい唄いたかっただろうなあ。合掌。