日本の鉄道はそんなに正確に運行されているのか?

日本の特徴として「鉄道が時刻表どおりに運行されている」がある。これはいまのように海外から旅行者がわんさか来るようになる前、ずっと前の30年くらい前。イギリスから招待した研究者をいくつかの得意先に連れて行ってミニ講義をしてもらったことがある。2日目に「日本の不思議なことが3つある」と彼が言う。一つ目が電車が正確なこと。二つ目がレストランでお皿をそっと置き、フォークやナイフもそろえて静かに置くこと。三つ目は残念ながら忘れてしまった。一つ目はともかく、二つ目はなんで不思議なのか同行していた上司に聞いたら「向こうではお皿もフォークもテーブルに投げ出すんだよ」と聞いて、むしろそっちのが不思議だった。
この鉄道が定刻どおりに来るという点。少なくともサラリーマンの行き帰りの通勤ではまったくそうは思えない。以前も書いたが、都営新宿線はタフなのだが、乗り入れている京王線が遅れる影響で都営新宿線も遅れる。週に1、2回、多いときは3日連続とか。きょうもつつじヶ丘で人身事故だとか言って遅れた。もう頼むから京王線の乗り入れをやめてくれよ。それぞれ新宿までのピストン運行でいいじゃないか。東洋経済オンラインに「初公開 『鉄道自殺数』が多い路線ランキング」という記事があった*1。これによると1位は中央線。これは納得。車両が長い路線はホームに進入するときの速度が大きいので即死できる可能性が上がる。つぎは東海道線だと思ったら常磐線だった。東海道線は7位だった。憎き京王線は15位。そうかな、もっと多いと思うけどな。
だが長い路線と短い路線を比べるのは公平ではない。東海道線なんかめちゃめちゃ長いだろ。これを1kmあたりの自殺者数にすると、中央線の1位は揺るがないものの、2位は山手線(35km)になる。京王線(38km)も7位まで上がってくる。京王線って八王子の方まで伸びているので長そうに思えるが、山手線よりちょっと長いだけなのだ。だが5位の総武線も44kmだから、山手線って直線に直すと意外に長いのか。
さて、7位に浮上したヘタレ京王線だが、総武線より少ないのが納得が行かない。このランキングは10年間の累計なので、前半の5年と後半の5年を比較して、自殺が増えた路線のランキングもある。それだと

  1位 京王線 前半24件 後半57件 増加率238%

ほら見ろ。やっぱり1位じゃないか。都営新宿線を使うようになって以前は電車が止まったり遅れたりしたことはめったになかったよ。ここ3年くらいだ。自殺するくらいなら京王線沿線になんか住むなよ。地価が低い都営新宿線沿線に住め。東京都の交通局よ。これを見て乗り入れを考え直してくれ。おたくの親分、きょうも謝ってた知事の禊ぎの代わりに京王線との乗り入れをやめてくれ。