デモ

デモをしている人たちがいる。べつに茶化すわけではないよ。ご苦労様ですと労をねぎらいたい。ただ安保法案のときもそうだったが、どうせデモをするならちゃんと主張をしようよ。

  最賃1500円求めデモ/東京・渋谷 エキタスの若者たち*1


  最低賃金1500円(時給)を実現させようと学生や若者ら400人(主催者発表)が4日、

  東京都渋谷区の繁華街でデモ行進しました。

  主催は若者のグループ「AEQUITAS」(エキタス=ラテン語で「正義」や「公正」の意味)です。

  参加者がラップ調で「最低賃金1500円、上げろ」「税金使って貧困なくせ」「消費増税絶対反対」とコール。

  行き交う人々の注目を集めました。

貧困を無くすのに税金を使う、だけど消費税の増税は反対。さらに最低賃金1,500円はこの記事で紹介した*2ビッグマック指数で見るとかなり高い。日本で時給1,500円だとビッグマック4個分。スイスは時給2,000円でもビッグマック2.3個分。日本企業が最低賃金を1,500円にできるはずだという根拠はいったい何なのだろう。そもそも民間企業のことなので政府ができることは限られている。法人税を引き下げるとかね。だがそれには消費税を上げないと。つまり、この3つはラップ調でコールしようが演歌調でコールしようが、そのままでは相反するメッセージなのだよ。これを実現するためにはもう一段、深掘りした要因に対してメッセージを送らないと。そもそもおまえら若者は日本のために何をしてくれるのかを示せ。それはかなり強いメッセージになるぞ。

  戦争いやっ 選挙行こう!/若者・ママの声響く/シールズ東海*3


  「選挙に行こうよ」「市民の力で政治を変えよう」。若者や子育てママの声が名古屋市内で響きわたりました。

  4日に行われたシールズ東海の「参院選に行きたくなる集会デモ」。

  駆け付けた野党国会議員らと一緒に300人が繁華街でアピールしました。

  32の1人区で野党統一候補が決まってからシールズ東海としては初の行動。

  若者グループから「がんばれよ」と激励があり、「俺も入れてくれ」と何人もがデモに飛び入り参加しました。

  行進に先立ち、中区の光の広場で集会を開催。シールズの女性は「先の戦争では私と同年代の若者が多く亡くなった。

  『命を奪う戦争はダメ』と声を上げよう」と訴えました。

「戦争いやっ」と「選挙行こう」の関連がわからないが誰か説明してくれ。選挙に行ってどこかの党に投票すると日本の安全保障上のリスクが現政権以上に下がるのか? そんな党があるなら私もぜひそこに投票したい。「憲法改正反対」とか「安保法案反対」とか反対なのはわかった。では日本の安全保障はどうあるべきなのか。それを示してない党や議員に投票することこそ危険ではないか。「先の戦争では私と同年代の若者が多く亡くなった。『命を奪う戦争はダメ』」、そんなのは当たり前。わざわざ主張することではない。それを実現する方法を現政権は示しているわけだから、それに反対なら別の方法を示さなければならない。これは「戦争はダメ」という思想の問題ではなく、どうやったら市民が戦争に巻き込まれないようにするか、あるいは市民の被害を最小限に抑えるかという方法の問題なのである。参加している若者やママはそこんところをよーく考えて欲しい。このままでは議員に利用されているだけだぞ。