「誘拐の掟」

この映画、上映館が極端に少ないんだよな。会社の帰りに豊洲ららぽーとの中にあるユナイテッド・シネマで観てきたよ。カードを作っておくと金曜日は1,000円だって。お得じゃん。私が行ったことがあるシネマコンプレックスだと、ここがいちばん豪華。スクリーンが大きいし、客席の勾配が大きく前の人が邪魔にならない。なにより椅子がリッチ。でもここで最終回を観ると家に帰るのが0時を回るんだよ。逆にいちばんショボいのが幕張に新しくできたイオンの中にあるイオンシネマ。子供会かよって。
このユナイテッド・シネマ、私がよく行くTOHOシネマズとは予告編からして違う。あれは芳賀優里亜じゃないか。「赤Xピンク」以降、長い間忘れていたこの人を、たまたま里奈ちゃんのブログで見て自分のブログの記事にした翌日にこれまた「赤Xピンク」以降はじめて予告編で観る。なんというシンクロニティ。この「シンクロニティ」とか「ジンクス」とか「マーフィーの法則(トーストを床に落とすと必ずジャムを塗った面が下になるとか)」は心理学で名前が付いている心の状態である。残念ながら思い出せないが、たとえば「雨女」。その人が旅行とか運動会とかなにかのイベントがある日は雨が降ることが多いというやつ。これは晴れだったことも雨と同じくらいあったが、晴れの日のことを覚えてないというもの。同じく、トーストを床に落としてジャムを塗った面が上だったことも同じくらいの回数があるが、そのときのことを覚えてないという人間の心というか脳のクセ。まったく同じ確率で雨やトーストに遭遇している人が、逆に「俺は晴れ男だぞ」とか「俺がトーストを落とすとジャムが上になるぜい」と言っているかもしれない。そうすると私の場合、久しぶりに思い出した人をブログの記事にした翌日に久しぶりにスクリーンで観たことが芳賀優里亜以外にもたくさんあるが覚えてないということか。そっちのがすごいけどな。
さて「誘拐の掟」だが、同じくこの人が主演の「ラン・オールナイト」を観たときに予告編をやっていてこれは面白そうじゃないかと観に来たわけよ。まあ、つまらなくはなかったけど、「ラン・オールナイト」に比べると底が浅いというか、これなら土曜ワイド劇場とかVシネマでもありそう。1,000円だったためか、この人のファンが多い割りに上映館が少ないためか、20時50分始まりの最終回にしては観客が多くてびっくりしたよ。