浜千咲改め泉里香「フジサンケイグループ広告大賞」

東洋経済オンラインにこんな記事があった*1

  就活生は「売り手市場」を勘違いしていないか −自分の希望が通らないのはこれが原因だった−

  (中略)

  大卒求人倍率(2018年卒、リクルートワークス研究所

    ・300人未満:6.45倍(1人につき6.45倍の求人がある)

    ・300~999人:1.45倍(1人につき1.45倍の求人がある)

    ・1000~4999人:1.02倍(1人につき1.02倍の求人がある)

    ・5000人以上:0.39倍(1人につき0.39倍の求人しかない)

社員数が5,000人以上の超大企業はいまでも求人倍率が0.4倍程度。記事にはそのほかに職種での需給のミスマッチを上げている。学生側は事務職の希望が多いが、企業側はその分野は非正規で埋めているので、欲しいのは営業職。私は2回の転職をしたので3つの会社に勤めたが、3社とも入社したときの社員数は500人台だったな。退社したときは4ケタになっていた。学生諸君、社員なんて500人もいれば相当でかい会社だぞ。なにしろ全員の名前を覚えられない*2。入社した会社に一生勤める必要はないし、そもそもいまの時代、40年後にどの会社が存続しているかなんて誰もわからない。ただし入社して3年以内に倒産しちゃうと社会人として必要なことを学ぶ前に放り出されるのでつらい。とりあえず5年間は給料とボーナスがちゃんと出そうな会社。業界で一定のシェアを持っていて少しずつでも収益が伸びている会社にまずは就職してみればいいのではないかな。あと「できたばかりのフレッシュな会社です。あなたも20代で取締役になるチャンスがあります」というベンチャー企業に新卒で就職するのはやめたほうがいい。新しくできた会社の9割以上は3年以内に消滅する。またベンチャーは新人の教育なんかしている余裕がないので、そのあと大きい企業に転職したときに苦労する。
そんな話はどうでもよくて、求人サイトのCMは泉里香にとっておいしい仕事だったなというのが今日の話。フジサンケイグループ広告大賞というのがあるそうだ。今年度の受賞は*3

  【メディア部門】新聞最優秀賞 【メディアミックス部門】優秀賞

    株式会社クボタ 企業広告 壁がある。だから、行く。

  【メディア部門】新聞優秀賞 【メディアミックス部門】優秀賞

    サントリーホールディングス株式会社 BOSS 初代ボスジャン探しています。/ボス勤続25年

  【メディア部門】新聞優秀賞

    味の素株式会社 企業広告 現代飯図鑑・生き方の数だけ、食べ方がある。

  【メディア部門】雑誌最優秀賞

    スカパーJSAT株式会社 スカパー! 好きと暮らす。

  【メディアミックス部門】優秀賞

    Indeed Japan株式会社 Indeed Indeed 仕事さがしにサーチあれ。

メディアミックス部門の優秀賞になっているではないか。受賞の理由が

  今回、特筆すべきはメディアミックス部門優秀賞の「Indeed Japan」である。

  一見ベタなまでの「社名連呼」でありながら、「あえてダサく」みせて企業名を浸透させる戦略は、

  アート的な広告完成度より「実」を取った原点回帰の手法として注目された。

なるほど、たしかに社名というか商品名をひたすら「連呼」している。これだけ連呼しているのは上原ゆかりのマーブルチョコレート以来かもしれない*4。その連呼をした後なので斎藤工泉里香がぼそっとしゃべる一言が生きる。最後にもう1回社名を言って元の世界に戻す。CMのディレクターって放っておくとついついアートに行きたがり、なんのCMだかわからなくなっちゃうので広告主が注意していないとな。このCMのおかげで泉里香の顔はお茶の間にかなり浸透したと思う。海月姫が終わったばかりの4−6クールはお休みでよいが、つぎのクールはまた何かやりたいところだな。あと、このCMがこれだけ話題になったのは、後から後から新作を作るリクルートの財力と、泉里香は当然としても、あれだけビッグネームなのに仕事を選ばない斎藤工がいてこそだと感謝をしてもしきれない

*1:https://toyokeizai.net/articles/-/218230

*2:そりゃそうだろう、300人でも覚えられない

*3:https://www.sankeibiz.jp/business/news/180411/bsj1804110500006-n1.htm

*4:いつの時代だよ