冬のビデオまつり

今週は本数が伸びなかったよ。ウィッシュリストに入れた短めの映画だけを見ていった。
     
この映画のなにがすごいって、知っている役者が一人もいない。そのわりにみんな演技が上手。その演技がどことなく舞台っぽいので、どこかの劇団で出演者を構成したのだろうか。病院で入院患者がつぎつぎと自殺をする。ヒロインは視力がどんどん低下し、まもなく完全に失明する少女。この人、可愛いし演技もまずまずだが見たこと無い。藤江れいな、検索をしたらΑκβの三十何番目かなんだな。わかった、Ακβが出ていてもプロデューサーが秋元でなければ駄作とは限らない。ってことは、あいつはΑκβの邪魔をしているだけじゃないか。映画「HERO」もキムタクの出番を増やしすぎてテレビのクオリティーよりだいぶ下がってしまった。なんでそこがわからないかなあ。オチをスーパーナチュラルにしているのが残念。あの内容ならそれを持ち出さなくても話をまとめられたのではないだろうか。低予算の映画、伏線を回収しきれてない点もあったが、まあまあの佳作。


     
スシタイフーン。そもそもこのレーベルは何作作られたのだ? これで全作を見てしまったのかもしれない。宇宙から何かが降ってきて、そこに付いていたウィルスに感染すると凶暴になって人間を食べるようになる。食べられなくても噛まれると感染するのでどんどん感染者が増えてくるというよくある話。ポスターの女性が主人公で、彼女を虐待していた母親が第一感染者。この母親が感染者の頂点に立っていて、彼女を殺せばほかの感染者の動きが止まることがわかる。なんでそんなことがわかるのかは不明。そして感染者による被害者の第一号が主人公の娘。ウイルスはうつされなかったが心臓を取られてしまった。感染者クイーンの母親を殺すため、娘の胸にエンジンを埋め込んで改造人間に...もう馬鹿馬鹿しくて書く気力がない。寿司タイフーンの他の作品に比べて本作はかなり金と手間がかかっている。だが金と手間のかけ方がまちがっているというか、映画に対する熱い思いのベクトルが普通の映画と違う方向に行ってる。一言で表現すれば「血しぶきの学芸会」。感染者の幹部の女性が...穂花じゃないか。あと主人公と行動を共にする女性の妹が早乙女ルイ。ちょっとお得感が。あと感染者を撲滅させる特殊チームの中に人気が出る前の斎藤工がいるよ。


     
サムライゾンビって...てっきりスシタイフーンだと思ったら違った。ストーリーはスシタイフーン並みなのだが、映画の作りはちゃんとしている。ちゃんとしているので逆にイタイ。突拍子もない話はむしろ低予算で作った方がいいのか。この映画、夏目ナナが出ているよ。いちばん初めに殺される役かと思ったら最後の方までがんばった。でも殺されちゃったけど。


     
タクシーを舞台にしたオムニバス。製作がスターダストピクチャーだって。でも知っている俳優は出なかったよ。いや、最後の話の主役が見栄晴だった。残念だなあ。この見栄晴の後に第一話を持ってくればもっと面白かったのに。

ということで、その存在さえ誰も知らないくらいのB級映画4本だった