究極の節電

きょうはJRが動いているのでいつもどおりに出勤。それでも来られない者、1時間弱の通勤時間が待ち時間を合わせて3時間になってしまう人もいる。今週はぜんぶの会議が中止。これはこれでおいしい。会議の時間をぜんぶ集めると1.5日分くらい。今週はなかなか手が付けられずに後回しにしていたことが片付けられるのではないか。
と思ったら11時に会議室に招集がかかり「東京電力からこのへんのビルに自宅待機の要請があったようです。当社はそれに協力する決定をしたので、ただちに社員を帰してください」。うー、うれしいような悲しいような。もしかすると東電からは別の話があったのではないか。「福島は手が付けられません。午後には逝ってしまうでしょう。大口需要のお客様には事前にお知らせしますので、せめて社員の方々には最後の時をご家族とお過ごしください」とか。いやだ、帰りたくない。家に帰ったら爆心地に近くなるし、このビルにいたほうが生存確率が高くなるような気がする。家で仕事をしていたら、連絡が来て管理職は明日から出勤するようにと。なんだよ、せっかくPCを家に持って帰ったのに。それならきょうも帰らなくてよかったじゃないか。
私の家はグループ2の計画停電地域に指定されている。昨日は回避されたのだが、きょうの停電はあるらしい。18時20分から22時までだと。最悪だろう、朝と並んでこの時間の停電は。女房は停電前に夕食を作り終えるように早い時間から準備。いよいよ18時になった。東電のサイトにも市川市のサイトにも中止のお知らせが載らない。いよいよ18時20分、このまま停電に突入か...消えない。電灯が消えない。回避されたの? でも東電のサイトにも市川市のサイトは変化なし。18時30分ごと、どこかの電柱だかに付いているスピーカーから放送。

  東京電力ボワ〜ン連絡で、市川市内ボワ〜ンを中心に第2グループボワ〜ン地域に

  ついてボワ〜ン18時50分から21時50分ボワ〜ン停電を行いますボワ〜ン停電

  しますのでボワ〜ンお願いいたします

聞き取れねえよ。エコーがかかりすぎだろう。なんか重要なところが聞こえなかったように思うんだが。だが、停電はすると言ってた。予定より30分後の18時50分からだな。夕食の準備完了。娘は懐中電灯の用意完了。さあ、いつでもこい、18時50分! どんとこい、停電! ...消えない。なんだよこれ。この3時間の間の気が向いたときに停電になるってこと? 30分経っても変化なし。ためしにツイッターで検索したら市川市にお住まいの人で私と同じ停電待ちの人がおおぜいいる。あのボワ〜ン放送を聞き取れた人がいて、きょうは市川市内の3ヶ所だけみたい。中には「18時50分からロウソクを持って待ってます。電気はいつ消えるの?」という人もいる。結局、22時になっても停電は無かった。ツイッターを読むと、3ヶ所のうち、実際に停電になったのは1ヶ所だけだったみたい。
この計画停電のシステムがわかった。まず、住んでいる地域によってどこかのグルーブに入っている。公平を保つようにグループが停電になる時間帯が日によって変わっており、その時間割は発表されている。そこまでは知っている。本日に判明した事実は、実際に停電をするかしないかは、予定時刻の数分前に発表される。さらに停電するのはそのグループの一部で、それも数分前に発表される。でもさ、そんな直前の情報ではこっちはまったく予定が立たないだろ。そんなのすでに「計画」とは呼べんだろ。こんな生活が4月いっぱい続くのかよ