北川景子「大女優への道」

過去の記事を見ていただくとわかるのだが、「モップガール」以降は北川景子のドラマのレポはほとんど書いていないのだよ。ストーリーに興味が無かったのと、月9ならほっといてもみんな見るだろう。わざわざ私がレポを書くまでも無い。
     しかし!*1
視聴率が6%台となれば話は別だ。これは安座間美優のズムサタとか、華子様のメンドルと同じカテゴリの番組になる。ここまで視聴率が低いのは、このドラマの楽しみ方が視聴者も制作側もわかってないからだ。それなら今週から最終回まで、毎週みどころを紹介しよう。私は別に視聴率なんかどうでもいいのだ。せっかく北川景子が好演してるのに見ないと損だと言っているのだ。この時期に、あえて私はこう宣言しよう。
  私は「LADY〜最後の犯罪プロファイル」を応援します
そういえばこんな記事があったよ*2。記事を目で追うとこんな記述が目に入る。

  ・エリカ様より低視聴率

  ・ヘビー相撲カーであることも報じられている

  ・第4回の放送ではなんと6.8%を記録

だいたい喫煙者の私から言わせればヘビー相撲カーとは1日に3箱以上を吸う人のことだ。別の記事ではせいぜい1日1箱なので、このくらいではヘビー相撲カーとは言わない。だいたい、以前に書いたが
  私は北川景子がタバコをむしゃむしゃ食ってても驚かない
北川景子を常人と同じ物差しで計るなと言っているだろう。ところがこの記事をよく読むと

  ・白い肌や長く艶やかな黒髪、整った顔立ち、そして聡明で気取らない性格とのギャップ

  ・ヘビー相撲カーであることも報じられているが、ネガティブなイメージにはなっておらず

  ・(低視聴率は)決して、彼女自身に問題があるわけではないと思います。

   北川さんはとてもいい子で、スタッフにも気を配るし、撮影現場の雰囲気も良い。

   それこそ女王様気質だと非難が相次いでいる"エリカ様"とは全然違います

極めて好意的な記事なのだ。エリカ様が自爆する前のCM発表会と同じ製品の発表会に北川景子が出たりと、同じ事務所ということで比較される北川景子。だが、エリカ様が傍若無人に振る舞えば振る舞うほど、北川景子の株が上がるというありがたい構造になっている。もうこうなったら視聴率なんか5%台でもいいのだ。あとから
  そういえば「LADY」の北川景子はいい演技をしていたなあ
と誰かが言ってくれればそれでいい。少なくとも私は死の間際に女房と娘にそう言って死ぬことを約束する。
さて、ではさっそく先週の名場面を紹介しよう。いちばんの名シーンはここだ。

  【先週の名場面】

     

北川景子は犯人の過去を調べるため幼少時に育った家を訪ねる。なんでこのシーンなんだよ、そもそも顔が映ってないしセリフもないだろうと思う人、私はあなたにこのドラマの楽しみ方を伝えたくてこの記事を書いているのだ。このシーンでの北川景子の歩き方、姿勢がじつにきれいなのだ。正面から撮ったシーンでは視聴者は顔を見る。その顔の作り、表情で視聴者を魅了するタレントはいくらでもいる。だが、美しい後ろ姿、ほれぼれする歩き方ができてこそ女優なのである。嘘だと思うなら華子様の歩き方と比べて見るがいい*3

     

     「初恋・夏の記憶」より

静止画ではわからないか。でも、歩く後ろ姿をきれいに見せるのはそれほど難しいということだ。つづいてこれ。

  【先週の努力】

     

  景子「でも人は機械じゃない。このスイッチなんて無いの!」

と言って壁のスイッチを手の甲ではたくと部屋の照明がつく。このシーンのキーワードになっている「スイッチ」、犯人の動機に対する北川景子の怒りと拒否、犯人の心理が解明されたので部屋の電灯を付ける、この3つが一つの動作になった名シーンである。この動作がどうしてもうまくできない北川景子。自分の家で練習することにした。だが、北川景子の部屋はこのタイプのスイッチではない。深夜の2時だというのに電気屋をたたき起こして家中のスイッチを付け替えさせ朝まで練習。度重なる衝撃で、リビング、キッチン、洗面所、トイレ、すべての部屋のスイッチが壊れ、あとはエントランスのスイッチだけになり日が昇ってからやっとイメージした演技が完成。そのまま撮影所に入ったが手が腫れて撮影ができなく、このシーンだけ翌日回しになり共演者のひんしゅくをかったことを付け加えておこう*4

*1:な、なんだよ、急に

*2:http://www.menscyzo.com/2011/02/post_2248.html

*3:比較対象がいきなりショボいだろ

*4:写真から後ろはぜんぶ嘘だから