隅田川やその支流と境界を接している台東区、荒川区、足立区。隅田川より東側に存在する墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区。このあたりを東京都の下町と呼ぶ。この中で、江戸の町民文化の中心だった墨田区、上野・浅草を有する台東区はちょっとグレードが高い。逆に埼玉県との県境である足立区、千葉県との県境の江戸川区はグレードが落ちる。また、区の中を鉄道がどの程度あるかも重要なポイントだ。足立区はいまでもだが江戸川区も都営新宿線ができるまではバスを使わなければ行けない地域がほとんどで辺境のイメージが強かった。これも私のイメージだけどね。ちなみに私は墨田区の生まれです。えへへ*1 *2。
その点で江東区もかなりキている。いちおう深川という、本所（いまの墨田区）と並ぶ江戸の下町文化の中心地があるものの、鉄道がほとんどないよ。とくに南北方向はバス以外に移動の手段がない。行く用事もないから不便は感じないのだが。しかも地図で見るとわかるが、南の方はほとんど埋め立て地で、私が子どものころの江東区に比べて縦方向に倍以上伸びている。それはそれですごい区なのだ。ところでお台場って東京都全体の地図で見るとどう見ても江東区なのだが、その付近の拡大図を見るとここだけ港区なのね。無理やりだよ、江東区では聞こえが悪いというフジテレビの陰謀としか思えない。ぜひ地図を見てくれたまえ、笑うぞ。
さて、私の中では江東区が生んだ有名人は岩崎宏美だ。成人式の余興で、墨田区は獅子てんや瀬戸わんやの漫才だったのに、江東区は岩崎宏美のミニコンサートだったのだよ。墨田区民があのときほど江東区に敗北感を感じたことはなかったよ。
だいたい東京23区って、こんな話題しかないんだけど、こんな話おもしろいか？
（つづく）
