act23回顧(その11)

泣きそうな顔で会場に向かうレイ。こんなところで変身しちゃっていいのか。ぜったいに会場から見ていた子供が2、3人はいたぞ。レイを呼び止めるうさぎ。

     (07:47)「だって、信じてなきゃ頼れないじゃん」

     (07:48)「あたしに欠けていたもの」

ベタな話だ。それに無理やりな設定だ。そもそも愛野美奈子が言ったからといって、なんで素人がライブをするのだ。それも病院で子供を集めて。だが、リアリティを追求するなら別のドラマを見ればよい。よく考えれば実に滑稽な話だが、それを火野レイが真面目にやるからいいのだ。北川景子が真摯に演じるからいいのだ。
ここでの月野うさぎ火野レイの会話を聞くと、私が思っている以上にうさぎはレイのことを畏れ敬っていることがわかる。そう、まさに「アニキ」なのだ。「桜・吹雪」が始まる。

     「ひんやり花びらを」レイの顔のアップ。レイちゃん顔こわいよ

     「永遠が続くような」騙された人たちで満員の会場*1

     「二つの夢、触れる指先」舞台袖で見守るうさぎをズーム

     (う゛〜)「理由なんて見つからない」妖魔出現

     「強くなれるのいつかは」振り向くレイ

     「ずっと探す白い」うさぎの手話

     「天使の姿」不安そうに見るレイ

     「きっと降ってくる」再びうさぎの手話

     「新しい私くれる羽根」不安そうに見るレイ

私がここのシーンを好きなのは、歌うレイの表情と、うさぎに自分の思いを伝えるレイの表情がぴったりシンクロしていることだ。最後の高音で伸ばす「あ〜たらしい」の表情が、そのままうさぎに対して「ねえ、だいじょうぶ?」と語りかけている。北川景子と「桜・吹雪」の組み合わせで初めて実現できた名シーンである。これが沢井美優と「オーバーレインボウツアー」や安座間美優と「ラブリーエール」では無理なのだ。もちろん浜千咲と「彼女はソルジャー」*2小松彩夏と「キスキスバンバン」でも無理だ。と、ここで7時49分。あと3分の1。いよいよ偽プリンセス・セーラーヴィーナスの登場だ。
(つづく)

*1:そういうことを言うな

*2:「約束」じゃなくてそっちに行くか