清涼飲料水の謎(前編)

どの地方にも、そこでしか手に入らない飲み物はある。それはめずらしくない。だが、それが特定の店だけで売っているものではなく、その地方に行けばコンビニや自動販売機でも売ってるとなると話しは別だ。今回は北海道に行けばどんな小さなコンビニでも、町中や駅の自動販売機でも売っているのに、津軽海峡を越えるとめったに手に入らない清涼飲料水のお話だ。
それは「ガラナ」、正式名称は「コアップ・ガラナ」だ。世界を席巻したコカコーラが日本に入ってきたときのことである。このままでは日本の清涼飲料水はコカコーラ一色になってしまう。危機を感じた国内の飲料メーカーはコカコーラの類似製品を発売した。それがガラナだ。だが所詮はバッタ物と、ワールドワイドの大資本力の戦い。はじめから勝負は見えている。ところがなぜか北海道民には支持をされ、北の大地で今でも生きながらえている。写真の上はコンビニの棚に並ぶガラナ。下の丸で囲んだ部分が自動販売機にお茶や缶コーヒーと一緒に並ぶガラナだ。
さて、このコアップ・ガラナだが、どういう味がするかというと、ご家庭で簡単に再現できる。

     ドクターペッパー60%+ペプシコーラ35%+イソジンうがい薬5%

これがガラナの味だ。ちなみにドクターペッパーと味がかぶるので北海道ではドクターペッパーは売っていない。