食材の謎(後編)

これは夕張メロンだ。中がオレンジ色のメロンを夕張メロンと呼ぶのだと思ってたら違った。それは「赤肉メロン」だそうだ。赤肉メロンの中で、夕張産のものが夕張メロンというブランドで売られている。もちろん、ただ夕張でとれただけでなく、いろいろ品質のチェックがあるに違いない。
メロンとかすいかのような瓜類は昼夜の温度差が大きいと甘くておいしいものができるのだそうである。まさに北海道向きである。同じ瓜でもキュウリがおいしかったかは記憶にない。関東地方ではメロンとすいかは歴然としたステータスの差がある。すいかは夏になると普通に食するが、メロンを食べるには何か理由が必要だ。お祝いとかのポジティブ要因や、病気とかのネガティブ要因*1、またはスーパーで安く売ってたというエコノミー要因。ところが北海道ではメロンが安い。すこし小ぶりのものなら青肉だろうが赤肉だろうが300円台で売られていることもある。値段がすいかと変わらないので、すいかとの間でステータスの差はない。私はメロンを2つに割ってスプーンでしゃくって食うという体験を初めてした。関東でこんなことをするには第1志望の学校に合格して、かつ入院をする必要がある。
値段は関東と大差はないが、「とうもろこし」と「ほっけ」もそこらへんのスーパーで買ってきた物を家で食べてもおいしい。またソフトクリームもどこで食べてもハズレは少ない。たぶんクリームとか牛乳の含有量が多いのだろう。回転寿司については奥が深いので別の機会に述べたい。逆にフレンチ・イタリアン・会席料理など加工度の高い料理についてはお勧めできる店が少ない。あくまでも素材が勝負の土地なのである。

*1:ネガティブな要因は病気しかないか。入試に落ちたから家族でメロンを食う例はない