今日は暖かかったね。
朽ちないサクラ
【2,000円】U-NEXTで見たが、まだDVDさえ発売されてないのか。杉咲花演じる主人公は警察署の事務係。親友の女性記者が死体で発見される。ある出来事で彼女に負い目がある主人公は独自に調査を始める。刑事がたどり着いてない真実を発見した主人公、だがそれはさらに深くにある闇への入口だった...柚月裕子の原作も良いが、映画の作り方がすごく手間がかかっていて豪華。細かいカット割り、カメラアングルの切り替え、遠景を多用した画面の広がり、これぞ映画という感じ。その撮影に応えた杉咲花と安田顕の演技も素晴らしい。ラストのどんでん返しも見事。
ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い
【2,000円】パッケージに大きく出ているウィル・スミス、じつはチョイ役というのはアメリカ映画でよくあること。ギャングによる殺人事件を目撃してしまった消防士の主人公(左下)。裁判で証言するために証人保護プログラムで名前を変え別の土地に行く。2年が過ぎ、彼女もできて(左上)間もなく裁判でやっと元の生活に戻れると思った矢先、身元がバレてしまう。彼女が襲われ、さらに証言をしたらおまえの家族や友人を皆殺しするぞと脅され、自分の手でボスを殺すしかないと決心する主人公...でも、相手の人数は多いし、主人公は元特殊部隊とかではないし、どうやって戦うんだと思ったらなるほどそうきたか。どちらかというとB級映画だが、設定が私の大好物なので2,000円。
氷の嵐
【1,800円】たぶん、日本では劇場未公開のオランダ映画。厳冬の年だけに開催される200kmの耐久スケートマラソン。これは本当にあるらしい。まず、200kmをスケートで走れるって、どんだけ寒いんだオランダ。特に過酷だった1963年の映画化で、1万人が出場して完走がたった69人、凍傷や怪我が1,300人、重症者が数十人。こんなのダメでしょ。スケート選手でもないが、それぞれの目的や思いを持った4人が主人公。ほぼ八甲田山状態だが、敵は雪より寒さと風なので過酷さが完全には表現し切れてないのが難点。レース前までは他人だった4人が協力してゴールを目指すのがいい。
遊星よりの物体X
【300円】ジョン・カーペンター監督「遊星からの物体X」の元ネタである映画。1951年って70年以上前か。歴史的価値だけの映画だが、これを見てあの映画までの発想を広げたカーペンター監督が見事。
グッド・シリアルキラー
【1,800円】主人公は高校のソーシャルワーカー、毎日いろいろな悩みを持った生徒が相談に来る。主人公自身も赤ん坊のため神経過敏になっている妻のため心が安まらない。生徒の中には父親の暴力や親族によるレイプなど深刻な状態の子どもがいる。主人公は夜に家を抜け出し、子どもに危害を及ぼす相手を秘かに殺害し、遺体を埋め立て地に埋葬する。だがこんなことをいつまでも続けられるわけもなく、遺体が発見され警察が捜査を開始し、救ったはずの生徒には証拠を握られ、妻にも疑われ出す。後半で明らかになる主人公の過去、そして絶体絶命の状態から主人公を救ったのは意外にも...このラストはびっくりした。そこの見せ方に技ありの逸品。