騙す方が悪い。騙す方が悪いのだが...

懐かしの昭和30年代大百科 (TJMOOK)

若者が犯罪に手を染める点では昨日と似た事件だが、被害者の有り様が違う。

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今回、逮捕容疑となったのは、今年5月から6月にかけて、「高額当選金受け取りサイトに申し込めば現金7億円を受け取ることができる」などと嘘をつき、長野県に住む60代女性から78回にわたって電子マネーが利用できる暗証コードを送らせ、約650万円をだましとったとされる事件

若い読者から見たら「60代なんかジジババじゃん。老人だから騙されちゃうよ」と思うかもしれないが、それは違うぞ。60代は昭和30年代の生まれ。戦後の民主主義教育を受けて子どもながらに東京オリンピック大阪万博で日本の成長を肌で感じて大きくなった世代だ。かといって70代のように学生のときにヘルメットをかぶって角棒を振り回すようなアホではない。身体の節々が痛かったり、目がショボショボしたり、オシッコが近かったりするが思考力は40才の頃に比べてそれほど衰えてない。だから

そんなことで騙されるなよ

と言いたい。それほど騙し方が上手だったのだろうが、世の中にそんなうまい話はないよ。650万円の元手があれば7億円は無理だが米国の優良株に投資すれば旅行代くらいにはなったのに。だいたい60代で7億円を手にしても使い道がないだろうに。