今日はちょっと楽だなあ。これで湿度が低ければ普通の夏なんだが。
逆殺館
【800円】人生一発逆転を賭けて金持ちの娘を誘拐する男女3人組。身代金のために家に電話をするが誰も出ない。しかたないのでその家に行くと一家と神父が惨殺されていた。この娘は悪魔に取り憑かれていたことがわかったときは手遅れだった...主人公側と悪魔の戦力バランスが悪い(悪魔が強すぎる)。そのわりに最後は主人公が棒で殴って。
シマウマ
【1,200円】原作はコミックらしい。「回収屋」と呼ばれる復讐代行業者。そのターゲットになり仲間と彼女を失った主人公、ついに主人公本人に制裁が及んだとき、業者が主人公の知り合いだったことから主人公は業者の仲間になる...復讐の方法は「二度と立ち直れなくなる」こと。ただの暴力ではなく、方法がなかなかエグい。
コーヒーはホワイトで
【1,200円】ある喫茶店。そこで「コーヒーはホワイトで」と注文をすると奥の部屋に通され、そこは探偵事務所。依頼者の困りごとを解決するのはロリータファッションに身を包んだ主人公...主人公のファッションは業務の遂行にまったく関係ない。ジャージのが動きやすいはず。主人公の演技はかなり危なっかしいが、共演者が意外とちゃんとしていてカバーをしている。事件の謎解き部分もそれなりに良くできていて深夜の30分ドラマに丁度良いと思う。ドラマに出てくる白いコーヒーは、透明なコーヒーがあって、そこにミルクを入れると真っ白になる。あの透明なコーヒーは飲んでみたい。
殺人鬼の存在証明
【1,700円】ロシア産のミステリー映画。ソ連崩壊あたりの鬱々とした雰囲気がよく出ている。36人を殺害したサイコキラーを逮捕して時の人になった主人公。だが3年後に同じ犯人によるものと思われる事件が起こり刑事の名声は転落。捜査線上に一人の男が上る。彼の異常性に翻弄される主人公...ミステリーとして良くできているのだが、とにかくわかりにくい。ある事件Aが起こる。だがAはBという工作の結果として起こされたものだとわかる。そのBが起こった原因はCにある。このように事件の深層をどんどん見せられるのだが、いま見ている事象が時間軸のどこにあるのかがすごくわかりにくい。私は1回見ただけではわからなかった。録画をしたのでいつかもう一度見よう。このわかりにくさを解消するのが最近の映画だと是枝監督の「怪物」。母親の目から見た事件の表層が最後まで描かれる。時間が巻き戻り先生から見た第二層が描かれ、最後にふたたび時間を巻き戻して子どもから見た最下層が描かれる。あの映画で母親編、先生編、子ども編を時間を前後に行ったり来たりしながら交互に見せられたら難解になるだろう。
フィアー・ドット・コム
【1,500円】こ、これは、ネット版の「リング」。既往症がないのに目と口から血を流して死亡する事案が連続して起こる。ウィルスを疑って保健省の主人公が刑事といっしょに死亡者を調べる。ウイルスは発見されなかったが、あるサイトを見ていて、それを見ると48時間後に死亡するらしい...サイトの目的、死の回避のしかた、ラストでのラスボスの倒し方に工夫があって私はけっこう楽しめた。だが万人には勧めない。
アイ・アム・レイジ
【1,200円】主人公が人里離れたボーイフレンドの家へ一緒に行く。だがその一家はヤバい奴らだった。絶体絶命のピンチ、だが主人公は落ち着いている。なぜなら主人公もヤバい奴だった...私が好きなナーメテーター物。だが主人公の設定にかなり無理があり、物語としての弱さになっている。