春のビデオまつり「VESPER/ヴェスパー」「霧の中の少女」

今回も異色作だ。私はべつに異色作を選んで見ているわけではない。結果的にこうなってしまうのだ。

人狼ゲーム デスゲームの運営人
【1,000円】前回に紹介した「札束と温泉」に弱気くんが出ていたのだが、同じ監督で弱気くんが主役の映画があったので見てみた。「人狼ゲーム」というシリーズで何作が出ている。狼と村人の役割を本人にしかわからないように割り当てられて当てっこをするゲーム。このシリーズは突然に誘拐されてそのゲームに参加させられ負けは死。本作は運営側から見た話しになっていて、弱気くんはそのメンバー。だが参加者に知り合いの女の子がいて、ほかの参加者や運営メンバーにわからないように彼女が生き残るためのヒントを与える。設定は面白いのにストーリーが浅いんだよなあ。弱気くんはこれにも出ていたんだな。

   わたしの幸せな結婚

まったく気がつかなかったよ。もう一度見直したらたしかに出ている。なぜ気が付かなかったのだろう。

   

高山あかりと一緒にいることが多くて、彼女の存在が濃すぎて陰に隠れてしまったんだね。

ザ・モンスター(字幕版)

ザ・モンスター(字幕版)

  • シーズン・ヒューブリー
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ザ・モンスター
【1,700円】40年くらい前の映画。昔、見たことがあるような気がする。娼婦をさらってはエグい殺し方をする狂人がいる。彼を逮捕するために一人の娼婦に協力してもらい罠にはめる。それは成功し逮捕をしたのだが逃げられてしまう。協力が終わった娼婦もつぎの仕事のために夜の街に紛れてしまった。このままではその娼婦があぶない。犯人が娼婦を見つけて復讐をする前に、犯人と娼婦を見つけなければならない...狡猾な犯人、何も知らない娼婦、二人を探す警察が交互に描かれなかなかの緊迫感。

死がふたりを分かつまで

死がふたりを分かつまで

  • カム・ジガンデイ
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死がふたりを分かつまで
【800円】ある犯罪組織のエージェントである男女が恋に落ち、特例的に結婚が認められた。だが花嫁は式の当日に結婚の破棄と組織からの脱退を宣言して帰ってしまう。結婚はともかく、組織を抜けるのは許されない。6人の花婿付添人(彼らも殺し屋)が花嫁を連れ戻しに家に行くが、そこでバトルが始まってしまう...あらすじだけ読むと面白そうだったのに、1時間分くらいのストーリーを2時間に水増ししているのでスピード感が無い。また花嫁が美人でも可愛くもないのでまったく感情移入ができない。さらに彼女が命がけで組織を抜けようと思った動機もわかったようなわからんような。

VESPER/ヴェスパー

VESPER/ヴェスパー

  • ラフィエラ・チャップマン
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VESPER/ヴェスパー
【1,700円】フランス・リトアニア・ベルギー合作で今年に公開された映画らしいがまったく知らなかったなあ。単館上映だったのではないか。(風の谷のナウシカ)+(ディストピア感)-(メカニック)+(バイオテクノロジー)という感じ。環境汚染により生態系が破壊され、遺伝子操作による農産物の失敗で食糧がほとんど無くなってしまった世界。特権階級だけは囲いの中で裕福な暮らしをして、その他の人々は資源の奪い合いをしている。主人公は寝たきりの父親と暮らす少女。この世界の全体像がわかるのに1時間近くかかるが、知れば知るほど少女に未来が無い。ある日、特権階級の飛行機が墜落し、生き残りの少女を主人公が家に連れて帰ったことから運命の歯車が回り出す...独特の世界の作り込みが丁寧でけっこう豪華な映画。主人公役はどこかで見たと思ったら「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」で「ふたくち女」の子どもだった人か。

霧の中の少女(字幕版)

霧の中の少女(字幕版)

  • トニ・セルヴィッロ
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霧の中の少女
【1,900円】イタリア産のミステリ映画。失踪した少女の行方を捜す刑事が主人公。かれが手掛かりを集めるのが最初の3分の1。有力な容疑者が見つかるが、この刑事はけっこう悪い奴でマスコミに情報をリークし、マスコミのえげつない取材で容疑者に圧力をかけボロを出させようとする。まだ犯人と決まったわけではないのに、こんなことをされたらたまったものではない。追い詰められる容疑者と家族、ついに証拠品が出てきて逮捕されるまでがつぎの3分の1。そこから物語が二転三転し意外なラストになる。さらにエピローグで明らかになる意外な事実でもうお腹いっぱい。最後の20分くらいは見直さなければ把握できなかった。それでも理解しきれてない点がいろいろあって誰かと語り合いたい。