北川景子「女神の教室」

今回も面白かったな。気がつけばもう7話であと3話か。柊先生を逆恨みから脅していた男が自殺して先生だけでなく学生たちにも動揺が広がる。いちばんビビっているのがまえだまえだの片方。

   
   「もし俺が先生と同じ立場になったらと思うとやっぱり怖いです」

本を読んでいるふりをして彼の様子を見る藍井先生。このときの藍井先生の心中は「ふざけるな、法律家になるのなんかやめちまえ!」だと思った。だが最後の方で藍井先生は柊先生に言う。

   
   「ただ仕事をするだけで人に恨まれる。そんな仕事を学生たちはなぜ目指すのか。
    なぜあなたは一所懸命教えようとするのか。やはり私には理解できない」

初めて聞く藍井先生の告白。それを引き出したのは柊先生の真っ直ぐな生き方なんだよね。ただこの問題は裁判官や検事だけでなく、いろいろな仕事で起きることだ。医師や教師はもちろん。最悪の場合は返品を受けて返金して無かったことにする、これが通じないすべての仕事で起こることだ。藍井先生の仕事だって「高い授業料を払ったのに合格できなかった」と文句がくるかもしれないが、この人は「だってこいつがバカだから」で済ませそう。まえだまえだをはじめ、学生たちに今回の出来事を理解させるために柊先生は「AIに裁判は可能か?」と課題を出して考えさせる。学生たちは意見を出し合って先生が考える回答にたどり着く。道具としてAIを使うのは良いが最後は人間の裁判官や検事が被告に向きあわなければならない。なぜなら、

   
   「誤判の可能性やその人の人生を変えてしまうことの責任を
    誰かが背負うからこそ裁判は成立しているの」

岸田総理に聞かせたい言葉だ。