閉じ込められるより取り残されるのがつらい

東洋経済オンラインの記事で初めて目から鱗が落ちた。

toyokeizai.net

東洋経済って、経済誌というより経済誌テイストの週刊ポストなんだよね。とくに企業情報以外の記事だと???な内容が多い。転載はしないが2ページ目に出ている年別月別の自殺者数を見るとあらためて驚くな。コロナの比ではない。しかもこちらは若者や現役世代が多いのだろう。2015年から2019年を見ると毎年同じ傾向を示す季節変動があるんだな。思うところはあるが正しい知識がないのでここには書かない。それが2020年と2021年はちょっと違った傾向を示しているというのが上の記事だ。興味がある方は読んでいただくとして、結論は

この現象を素直に解釈すれば、自粛生活が明けて経済・社会活動が再開し、正常化が見えてきた頃こそが、メンタルヘルスの危機であり、自殺者の増えやすいタイミングということになる。
つまり、緊急事態宣言の下、皆が等しく我慢を強いられている“非日常”では、厳しい現実から目を背けていることもできた。だが、日常が戻ってきた時、それを素直に歓迎し活動を広げる人たちの姿は、その波に乗れない、受け入れがたい状況にある人たちを追い込んでいく

最初は、鬱状態のときよりそれが躁状態に転じたときに自殺の衝動が発生しやすいという内容かと思っていたがそうではなかった。みんなが等しく我慢を強いられているときより、自分のまわりが元に戻ろうとしているときのが辛い。うん、なんかわかる。学生のとき怪我で入院をしていた。同じ病室の人は私より重症だったのでなんとなく気分が楽だったが退院すると家族や友人が五体満足だったのでヘコんだ。でもこういう人たちにどういう言葉をかけてあげたらいいんだろうな。「がんばって」とか「だいじょうぶ」ではいけない気がする。ただ話を聞いてあげる、あるいはどうでもいい話題で雑談をするのがいいのかな。家族や友人がそばにいる人なら大丈夫なんだろうな。でも友人の元気な姿を見るとかえって落ち込むとか、家族は叱咤激励しかしないとは、そもそも話せる人がいない人はつらいよね。私はどうせ暇なので話し相手になってあげたいな。