新年ビデオまつり「キャビン・フィーバー 」「アイガー北壁」

新年早々、炊飯器が壊れたよ。ご飯を炊いた状態で壊れたので2日間の余裕がある。なぜか底がお焦げになっている。「もう限界です...これが最後のお勤めです。ちょっと焦がしちゃいました」、ありがとう炊飯器。

【1,700円】 いまから20年前に公開された感染系ホラー映画の古典。感染系の要素である、人里離れた山小屋、バカなやつが感染を広める、心苦しいけど感染者を隔離する、非感染者に殺される。これらのパターンが20年前にすでに盛り込まれていて以降の作品がこれの亜流でしかないのがすごい。ラストが悲惨すぎるので200円マイナス。

アイガー北壁(字幕版)

アイガー北壁(字幕版)

  • ベンノ・フュルマン
Amazon

【1,700円】 参考にしている「ゆっこロードショー」で紹介されていて見たいと思っていたが、最近になってAmazonプライムに追加された。このサイトはあくまでも面白い作品の紹介で「続きはビデオを見てね」の良心的なものだが、全部のあらすじを語っちゃってるサイトがあるでしょ。先日、告訴されたよね。見せしめのために甲子園球場で火あぶりにするのが相当だと思うが、筋をぜんぶ語ったサイトがあっても映画館の売り上げは変わらないと私は思っている。筋が知りたいから映画館に行く、筋がわかっちゃったから映画館に行かない。昭和40年代じゃないんだから、映画館に行くというハードルはそれほど低くない。映画館に行こうと思っている人はこんなサイトを見ない。ネタバレサイトを見る人は筋がわかろうとわかるまいと映画館には行かない。話題について行くためだけに映画館に行くほど、令和という時代において映画館の敷居は低くないのだよ。さて本作だが、史実にもとづいている作品であることは予備知識で持っていた。第二次世界大戦のころ難攻不落のアイガー北壁(ほぼ岩の壁)の登頂に成功するのはどの国かを競っていた。この映画は初登頂を達成した人の話かと思って鑑賞をしたら、その人の前、遭難した人の話だったよ...もうね、現代の登山に比べて服装や装備が簡単なこと。初詣に行くかっこと変わらない。

【1,500円】 男女二人組の詐欺師、前から目を付けられていたFBIに逮捕される。FBIはほかの詐欺師4人を罠にかけることに協力すれば無罪放免にすると条件を提示する。簡単な仕事のはずだった。だがノリノリの捜査官のおかげで市長や議員のおとり捜査、ついにはマフィアの大物も出てくる。さらに主人公のメンヘラの奥さんが邪魔をしてどんどん窮地に追い込まれていく...新しいタイプのコンゲーム作品。主人公が追い詰められていく過程にスリルがある。映画なのでそこから逆転を狙った騙しをするわけだが、それがなんとなく弱く、作品として尻つぼみ感がある。

【1,200円】 タイトルの「サル」は猿が医薬品の治験に使われることから付けたのだと思う。映画作りの資金作りのため新薬の治験に参加する5人の仲間。POV方式のB級映画で20年前の作品だが、ビデオを見終わってから見た作品情報に大森南朋水川あさみの名前があってびっくり。ぜんぜんわからなかった。最後の方で突然に怖くなるが、もっと盛り上げることはできたんじゃないかな。

【1,700円】 この作品のリーアム・ニーソンはそれほど強くない。いちおう元警官だが、半分までなすすべも無く敵に翻弄される。列車の中で突然にある人物を探して荷物を奪うように命令される。報酬は10万ドルと妻子の命。そもそもこれは何なのか、自分が探さなければならない人物は誰なのか、非力の主人公が少しずつ、本当に少しずつ真相に迫っていく...ラストにあんな大スペクタクルが待っているとは思わなかった。スーパーマンジェイソン・ステイサムの映画に飽きた人にはお勧め。