冬の映画まつり「花椒(ホアジャオ)の味」「自宅警備員と家事妖精」

王様のブランチのミニシアターコーナーでも紹介されないほどマイナーな映画を2本。

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離れて暮らしていた父が死に親戚を呼び寄せる香港在住の主人公だが自分には二人の妹がいることを知る。幼い頃に離婚した母が連れて行った次女は台湾、家族がバラバラになったので祖母が育てた三女は中国に住んでいる。父が経営していた火鍋屋は、不動産の契約がまだ1年残っており3人の従業員の生活もある。人生にどん詰まりを感じていた次女と三女も協力して店を続けることになった。父に反発していた主人公だが、従業員や常連客から聞く父の話、そして父のレシピを再現しようと遺品を調べるうちに父の気持ちを知ることになる...大成功をするわけでもなく、かといって大きなトラブルが襲うわけでもなく物語が進行する。そこよりも長女は亡き父、次女はお互いに本心が伝えられず喧嘩ばかりしている母、三女は自分が守ってあげなければと思っていたのに実は自分が離れられないだけだった祖母との関係を修復するのがクライマックスになっている。台湾、香港、中国(重慶)の似ているけどちょっと違う3つの国の差が興味深い。

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これは失敗したよ。バトンを見に行けば良かった。母と住んでいた引きこもりの主人公だが母が死んだため家を出て行かなければならなくなった。いままで見えなかったがこの家にずっと住んでいた「家事妖精」に気づく。人間にわからないように家事を手伝う妖精らしい。家が無くなると家事妖精も困るので働くことになった主人公だが...函館、妖精、ニートの自立とおいしいテーマがあるのにどれも話の広げ方が中途半端。