同調圧力はけしからんという同調圧力

ノーベル賞をとったアメリカ在住の先生が「日本に戻りたくない理由は周囲に同調して生きる能力がないからです」と言ったことで「それ見たことか! 日本は同調圧力が強いから生きにくいんだ」と発言する人がいる。面白くもなんともない、じつにイージーな意見だと思う。中には他人から受ける同調圧力に敏感で、自分が与えている同調圧力に鈍感な人もいる。そんな中、それをもう一歩進めたこの人の意見はすごくいい。

私が定年まで無事に会社を勤め上げた極意はこれだよ。所属した組織の全員に「あの人は変わっている人だから」となるべく早く認識してもらう。もちろん、ただの変人だとポイされちゃうから仕事では結果を出す。それ以外で変なことをいったり変わったことをやったり、または規則に反したり人に迷惑をかけなければみんながやっていることをやらないでも許してよと。会社の行事に参加しなくても、明るく辞退すれば3回目からは誰も気にしなくなる。だって変人だもん。変なタイミングで有給を取っても仕事に支障が無ければ半年続ければ何も言われなくなる。だって変人だから。もし息苦しさを感じている人がいたら、この変人枠はあなたが思っているよりはるかに簡単に入れる。あとはお笑い枠というかドジっ子枠にも入っておくと楽だ。「ギャー! やっちまった」「もうM14さんってドジなんだからあ、ハハハ」「アハハ、悪い悪い」って感じ。これを維持するには間違ったりトラブルを起こしたときは隠さないでなるべく早くみんなに伝える。そして自分で後始末をする。ついでに他人の失敗も「○○さん、お茶目なんだから~」と笑って許してあげる。コロナも収まってまた出勤が始まる人も多いと思う。ぜひ変人枠とドジっ子枠をうまく使ってストレスを遠ざけてくれたまえ