春のビデオまつり「ファンタジー・アイランド」「レオン」

 これ以上、ためると書くのが面倒くさくなる。

ファンタジー・アイランド

ファンタジー・アイランド

  • 発売日: 2020/09/02
  • メディア: Prime Video
 

 【1,200円】大富豪が持つ島に連れてこられる6人の男女。この島ではどんな願いでもかなうそうだ。それがどういう仕掛けなのかはわからない。これはVRものなのか、ファンタジーものなのか。いやいやタイトルにファンタジーが入ってるじゃん。実際にかなうのだが、必ずその代償がある...代償がキツすぎてなんとか島から脱出しようとするのが後半。そこそこ楽しめるのだがいまいちイマジネーションが足りない映画。

 【100円】原作は良かったので映画館に行こうと思ってたのだが上映館が少なくて行けなかった映画。でも行かなくて良かった。見終わったあとに「こんな話だっけ?」と原作のあらすじを調べたらそれほど変わってない。なのに雰囲気が決定的に違う。なにがどうダメなのか説明できないが、これは映画教室の題材になるのではないか?

 【1,900円】いまさら紹介するのが恥ずかしいほどの名作映画。この当時、12才くらいだったはずのナタリー・ポートマンがすごすぎる。でもこの人の美貌って、このときが頂点だったように思う。てっきり感動巨編かと思ったら殺し屋に弟子入りする少女の話だった。敵がとことん悪くて強いのがいい。この子も考えているようで所詮は子ども、主人公をピンチに陥れる。ラストはそうなるしかないよね、教育的にも。

テルマ(字幕版)

テルマ(字幕版)

  • エイリ・ハーボー
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 【1,500円】珍しいノルウェーの映画。これはSFなのかホラーなのか超能力ものなのかサイコものなのか終了30分前までわからない。ああ、これはバッドエンドだなと思って見ていると最後のひとひねりでハッピーエンドに着地する。これがバッドエンドにならないので、逆に主人公はこれからどうするんだ?と不安になるストーリー。

 【1,900円】薄っぺらい映画だよ。まったく深みもテーマもないよ。だが圧倒的に不利な状況で徒手空拳の主人公がそこらへんにある物で完全武装の敵の集団と戦う話は私の大好物。主人公のオルガ・キュリレンコって「その女諜報員 アレックス」の人か。あれも似たような設定の話だったな。この人、ボンドガールにもなってんのね。

マインズ・アイ(字幕版)

マインズ・アイ(字幕版)

  • グレアム・スキッパー
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 【1,200円】まんま「スキャナーズ」じゃないか。予告編も「21世紀のスキャナーズ」って出てきたから、それはオマージュというか同じ設定の映画です、ってことでOKなのね。いいと思うよ。こういう作品に「パクリだ!」と声高に言う奴は黙れ。お前が言わなくてもみんな知ってるわい。同じ設定でどれだけ面白い物を作れるかが創意というものだろ。これ、主人公と彼女がとことんかわいそう。あとこれの決定的にダメなところが「主人公がブ男」。ヒロインじゃないよ、男性の主人公だよ。ドブロックのハゲの方にそっくりなんだが、なぜこの人にした?

 【1,600円】怖ろしく中毒性が高い麻薬が開発され都市が荒廃し、警察もほぼ壊滅状態。その麻薬組織に姉を殺された少女が復讐のために金庫から現金を盗んで逃走する。すぐに見つかって逃げ込んだところが、初老の退役軍人が集まるバー。あっというまに建物を武装集団に囲まれるが、ジジイたちは少女を守るためというより、ただ暴れたくて、あるいは死に場所を見つけちゃったのかもしれない、ワルを相手に戦う...これも深みやメッセージ性はまったく無い映画だが、不利な状況の主人公たちが戦うのは大好物。