春の映画まつり「藍に響け」「くれなずめ」「野良人間」

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今回もマイナーな映画を3本。「藍に響け」ってなんのことかわからないが語感が良いのとポスターが良いので内容をまったく知らずに見た映画。「和太鼓†ガールズ」ってマンガの実写化らしい。セレブの子が集まるミッション系の女子校、だが主人公は父親が倒産して豪邸からアパートに。習っていたクラシックバレーもやめてしまいスーパーでアルバイト。なんの目的も楽しみもなくなってしまったが校庭で聞こえてきた和太鼓の音にひかれて練習場へ。主人公を部に誘うのがもう一人の主人公、彼女は交通事故で声帯に怪我をして声を出せない。和太鼓にどんどん没頭する主人公だが、和太鼓の奥は深い...この映画がユニークなのが主人公は道を究めようとするあまりどんどん傲慢でイヤな奴になって行き、メンバーから浮いてくる。彼女を諭すもう一人の子にも逆ギレして傷つけその子もイジけてくる。主人公二人がダメになっていく少女映画って珍しい。この流れだとクライマックスの前に主人公が反省するようなカタストロフィが起こるのだが、それほどの出来事もなくてコンクールに。たぶん長い原作を尺に収めるために最後のカットにすべてを賭けたんだな。なので途中に不満はあるが見終わったあとの満足感は高い。部員の一人に最近テレビやCMでよく見る山之内すずがいた。彼女、サンデージャポンの中だとかわいく見えるが、この映画は美女を集めたので2時間の公開処刑状態。これは気の毒。

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これはさらに内容を知らずに見た映画。自分が好きなジャンルなのかもわからない。結婚式に参加した高校の同級生6人。2次会までは3時間もあり、飲み屋はまだ開いてなく喫茶店もいっぱいで町をぶらぶら歩く。思い出すのは高校時代、そしていままでの仲間との出来事...この映画、ストーリーの進行に関係するのは全体の2割くらい。あとの6割は6人の与太話と、変な沈黙が1割。ただこれがやたら面白い。月並みな感想だけど友だちっていいなあ。あと同じクラスにいた前田敦子。やはりこの人はツボにハマると名優だわ。頭がユルい人か、いつも怒っている変な人を演じさせたら代わりの人が思いつかないほど上手。上手なのか地なのかはわからないが。

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負けた...私の負けだ。タイトルのインパクト、予告編、それに完全に騙された。どうしようもないクソ映画だわ。この題材ならいろいろ話は作れると思うのだが、変な方向がコンセプトになっていて、それをするならそれなりの描き方があろうだろうと。