真冬のビデオまつり「イントゥ・ザ・ストーム」「デッド or キル」

明日から3月かあ。早いねえ。

ザ・サンド(吹替版)

ザ・サンド(吹替版)

  • メディア: Prime Video
 

 【1,000円】砂浜でどんちゃん騒ぎをする若者たち。朝になると男女6人を残してみんな消えている。砂の中に何かがいて、その何かに引き込まれて殺されるようだ。自動車の中で寝た者、監視塔で寝た者、ドラム缶に入っていた者だけが助かった。スマホは別の場所にあって助けも呼べない...全体に漂うB級感、チープな作り、無駄に叫んだり喧嘩をしている時間が長いのでそれを除くと30分くらいにまとめられるのではないか。でもそれなりに楽しめた。ホラー映画やパニック映画はおっぱいを出している人が最初に死ぬという法則は本作品でも有効だった。

イントゥ・ザ・ストーム(吹替版)

イントゥ・ザ・ストーム(吹替版)

  • 発売日: 2014/12/23
  • メディア: Prime Video
 

 【1,900円】昔、「トルネード」って映画があったが史上最大の竜巻に遭遇した町の話。基本設定、見せ場の作り方、スピード感、助かったと思うとまた来る危機、はじめは何ヶ所かで同時進行する群像劇がどんどん集まって最後は一つになる展開、特撮、どれも完璧でパニック映画の傑作。この映画は公開当時、評判になったのだろうか。これの津波版を日本で作れば、大地震に遭遇したときの参考にもなると思うのだが、そういうのが許されない空気があるよね。

デッド or キル(字幕版)

デッド or キル(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 【1,700円】「SAW」のサブセットみたいな映画。人生に行き詰まった8人の男女が招待されて大富豪の屋敷に集められる。そこでゲームが行なわれ優勝すると人生を逆転できるほどの報酬が与えられる。そこまでは知った上で集まったのだが、ゲームが開始するまで知らなかったことがある。このゲームは自分自身か相手に苦痛を伴うこと、負けるとかなりの確率で死ぬこと、棄権すると殺されること...この映画を見ると「SAW」の弱点がわかる。あの映画は参加者の誰にも感情移入ができないので死のうが生き残ろうが特定の人に思い入れがない。この映画は主人公がいる。親が残した借金を背負い、難病の弟の看病をし、大学をやめて低賃金の労働をしている女性。ラストはバッドエンド、予想がついたバッドエンドなのだが、主人公にとっては考え方によってはハッピーエンドとも言える。

ブッシュウィック ―武装都市―(吹替版)

ブッシュウィック ―武装都市―(吹替版)

  • 発売日: 2019/01/23
  • メディア: Prime Video
 

 【1,200円】Amazonビデオって見た映画に関連する作品が表示されるでしょ。上の映画の主役をやった女優さんが主演の戦争映画。ブルックリンに住む主人公が地下鉄を降りて地上に出るとなぜか町が戦争状態になっている。いったい何が起こっているのかわからないまま、途中で出会った元軍人といっしょに非武装地帯をめざして進む...敵はふつうの人間だし、持っている武器も機関銃なのでジェイソン・ステイサムならどうってことない状況なのだが、この映画の主人公たちはあまりに非力なので緊張が生まれる。またカメラワークが独特で、主人公に合わせてカメラの視点も進むので角を曲がるとその先がどうなっているか曲がるまでわからないというゲーム画面のような作り。でもラストがひどすぎる。エピローグを作るのが面倒くさいからああいう終わり方にしたんだろ。

f:id:M14:20210228171317j:plain

【1,900円】面白かった。記事にしたので多くは語らないが、特異な舞台設定に甘えないで毎回スピードのある展開で飽きない。これは脚本がよくできている。高畑充希って初めてちゃんと見たが、この人は目がすごく大きい。瞳も大きいのだが、その瞳がほとんど隠れてないのね。そのため目が多くのことを語っているという女優としては努力でどうにかなるものではない得がたい武器がある。だが瞳がめだつために視線や目の表情のわずかな誤差もめだってしまう。この精度を上げることができれば同年代の女優で頭一つ抜けることができるように思う。がんばれ!