真冬のビデオまつり「ドライブ・アングリー」「モーガン」

 ちょっと金がかかってそうなB級アクション映画の主役でのニコラス・ケイジ率の高さよ。

ドライブ・アングリー

ドライブ・アングリー

  • メディア: Prime Video
 

 【1,900円】メッセージ性も物語の深みもまったくないのだが、ここまでやったら合格点! 自分が死んだ後、カルト集団に入ってしまった娘。娘は殺され、その子どもは生け贄の儀式で殺されることになった。その赤ん坊、つまり孫を救うために地獄を抜け出した男がニコラス・ケイジ。もうこれだけで無茶苦茶だろ。どうやって地獄を抜け出したかは説明なし。尺の都合というより説明できないからだと思う。行きずりの姉ちゃんの車を借りてカルト集団を追跡するが、ある出来事で警察に追われ、地獄に連れ戻しにやってきた死神にも追われる。いちいち考えていたら謎だらけの設定だが、考える暇も無いほどのスピード感。ラストはハッピーエンドだが、主人公は死神と一緒に地獄に戻る。でも赤ちゃんはどうするの? って、そうくるかい。男前すぎるぞ、姉ちゃん!

まく子

まく子

  • 発売日: 2019/09/25
  • メディア: Prime Video
 

 【1,200円】旅館の息子が主人公。ちゃらんぽらんの父親は草彅剛で浮気をしている。ある日、この家に母と娘がやってきて、母は旅館で働き、娘は主人公の同級生になる。だが、二人とも変。どうやら、二人は宇宙人で死とは何かを知るために地球に来たという...レビューでは絶賛している人が多いが、全体のバランスが悪いというか、とくにラストは教室のシーンで終わらせて、残りはエンドロールにかぶせれば良かったんじゃないのか?

シグナル100

シグナル100

  • 発売日: 2020/06/10
  • メディア: Prime Video
 

 【100円】橋本環奈ちゃん、こんな映画に出ちゃダメだ。しかも主役で。先生がクラス全員に暗示をかける。「携帯電話で話す」とか「学校の外に出る」など、なにかのきっかけ(シグナル)によって暗示が発動し自殺をする。人がばったばったと死んでいくのが不道徳だとか残酷だとかそんな野暮なことは言わない。フィクションだから。ただ、その死に見合うだけの物語の重さがないので、とにかく薄っぺらい。あと物語のカギを握る男子生徒が二人いるのだが、その片方がヘタなので映画全体が締まらない。

モーガン プロトタイプ L-9 (吹替版)

モーガン プロトタイプ L-9 (吹替版)

  • 発売日: 2017/03/22
  • メディア: Prime Video
 

 【1,900円】人工生命の研究所。ようするに人工的に人間を作る。従来タイプのL-4の上をいくL-9が完成したが、それが突然に研究員を襲って大怪我をさせる。調査のために送り込まれた危機管理部門の女性社員が主人公。モーガンと名付けられた人工人間は「マローボーン家の掟」のヒロインだった人。目と目の間が離れていて特殊な顔だなあと思っていたがここにも出ていたか。日本映画は同じ役者ばかり使っていると嘆くが、ハリウッドだって似たようなものだな。人間そっくりなモーガンに対して研究員は被検体以上の愛情を持つ。いっけん優しく微笑まし光景だが、それが危険なことだと責任者の博士と主人公はわかっている。よかれと思ってやっていることがどんどん破滅に向かう課程が怖い。クライマックスでは力やスピードでは劣っているのにモーガンに立ち向かう主人公がかっこいい。ラスト1分ですごい真実が明らかになり200円おまけ。