冬の映画まつり「約束のネバーランド」「ワンダーウーマン1984」「私をくいとめて」

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見る前に予想していたこと。

・ストーリーがほとんど無い
北川景子は客寄せで登場時間は短く、実際は渡辺直美
・映画が始まって1時間あたりで学園の秘密がわかる

全部はずれた。それも良い方向に。まず渡辺直美は途中から参加ですぐに退場。学園側の代表は北川景子。なので始めから終わりまでずっと出ている。学園の秘密は映画開始10分くらいで明らかになる。てか、浜辺美波たちが秘密を知るところから物語が始まる。私は原作もアニメも知らないので、この映画の中だけでちゃんと物語は進行し因果関係があり正しく完結する。なので傑作とはいわないが佳作と言っても良い。ラストが超ハッピーエンドなんだが、原作もそうなのだろうか。浜辺美波はあいかわらずうまい。北川景子はちょっとぎこちなかった。浜辺美波とともに子どもたちの中心である3人の中で、ポスター左下の金髪の男の子が怖ろしくうまい。こんな人がいるんだなあ。それに比べて真ん中の黒髪の男の子が壊滅的に下手。なんでこんな子を起用した? 金髪は途中で退場するので、後半はこの黒髪が映画のレベルを下げることになっているのが残念。

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これもあまり期待しないで見たが良かった。洋画の吹き替え版をバカにする人が多いが、ガル・ガドットの声より声優の甲斐田裕子の方がワンダーウーマンぽい。ポスターにもあるとおり人類が滅亡に向かうという大きな風呂敷を広げるのだが、それをワンダーウーマンらしく畳んでいくクライマックスが良かった。

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綿井りさの原作らしく、こじらせている主人公がのんちゃん。この人が持っている華やかさってちょっと代わりの人が思いつかないほどなんだが、もっと映画やテレビに出て欲しいなあ。この映画、前半はテンポが良くて楽しいんだよ。それが後半になると突然もたもたする。かといって主人公の内面世界に深く入り込んでいくわけでもなくて、ただただテンポが悪い。2時間超の映画だが、90分にまとめれば良かったと思う。次回作に期待だ