真夏のビデオまつり「アナベル 死霊博物館」「ブライトバーン/恐怖の拡散者」

 これ、ちょっと前に劇場で公開してたと思ったがもう無料だ。

クロール ー凶暴領域ー (吹替版)

クロール ー凶暴領域ー (吹替版)

  • 発売日: 2020/01/22
  • メディア: Prime Video
 

【1,200円】 史上最大のハリケーンが接近。避難命令が出ている町に、連絡が取れない父を探しに娘がやってくる。膝上まで水に浸かった地下室に怪我をして動けない父親がいた。そして水の中にはワニも。堤防の決壊の時間は迫る...こんなでかいワニがなんで地下室にいるのだという説明が「下水管を通ってきたんだろう」。そうなのか? よくあることなのか? でもそこの説明をしないので映画が始まって30分もしないうちに見せ場がつぎつぎと来る。ワニからは逃げることしかできず、ハリケーンは戦いようもなく最後は屋根に上がって救助を待つ。現実的だがカタルシスがないのが難点。

アナベル 死霊博物館(吹替版)

アナベル 死霊博物館(吹替版)

  • 発売日: 2019/12/25
  • メディア: Prime Video
 

 【1,900円】死霊館シリーズ。前作があまり面白くなかったので期待しないで見たら、なにこれ、名作じゃないか。死霊館シリーズは奥さんがチートすぎて逆に物語としての弱点になっていると思ってた。本作は夫妻が仕事で外泊するので留守番をする小学生の娘とベビーシッターの女子高生、つまり奥さんはいない。それだけなら何の問題もないはずだが、女子高生のオカルト好きの友だちが来て、ヤバすぎる品物を保管している倉庫に忍び込み、アナベルをケースから出してしまった。まずはこの舞台設定が良い。つぎに主人公である内向的な娘、学校では両親の仕事のために気味悪がられてもうすぐやってくる誕生日には誰も来てくれなそう。基本的に小学生なので無力だが、ときどきお母さん譲りの感知能力でピンチを救う。この彼女の控えめな能力が調度良い。これが技ありの2点目。3点目が今回の舞台は夫妻の家。もちろん標準的な日本家屋よりは広いが屋敷ではない。伝統的なホラー映画のジャンルで「屋敷物」がある。狭い日本家屋ではこの屋敷物は成立しないと思っていたがそのブレイクスルーが「呪怨」。監督が「呪怨」のファンだそうで、本作でも限られた空間の中でホラー映画を作る呪怨メソッドが使われている。エピローグはハートウォーミングな話になっていて序盤の伏線がここに生きるのか。まいった

ブライトバーン/恐怖の拡散者 (吹替版)

ブライトバーン/恐怖の拡散者 (吹替版)

  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: Prime Video
 

 【800円】上の作品とこれはAmazonの週末100円セールね。この映画、予告編は何度か映画館で観たがわざわざ行こうとは思わなかったが100円なら見てみる。子どもがいない夫妻。ある夜、そばの林に隕石が墜落。そこから赤ん坊が出てくる。自分の子どもとして育てた夫妻だが、子どもが12才になったとき何かが発現する...ここまではスーパーマンと同じ。あっちは正義と自由を守る地球の守護者だが、こちらは世界征服をたくらむ悪の化身。いわば「悪のスーパーマン」。罪のない人がこのガキにどんどん殺されてそれで終わりかい! これ、続編を前提にしてるの?

同じく週末100円セールにこれがあった。

メン・イン・ブラック : インターナショナル (吹替版)

メン・イン・ブラック : インターナショナル (吹替版)

  • 発売日: 2019/08/16
  • メディア: Prime Video
 

 一言注意をしておく。私のように洋画は吹替版があれば吹替版の方を見るという人はいると思う。セリフは耳で聞くだけなので映像に集中できる、外国の並みの俳優より日本の声優のが上手、てかセリフが上手か下手か外国語なのでよくわからない。だがこの作品に限っては字幕版を見ろ。吹替版は絶対にやめろ。Amazonのレビューのタイトルを拾うと

吹き替えだけはやめとけ!
吹き替え版は見るに堪えない
新人女優の声優初挑戦に付き合わされる
字幕で見るべし
吹き替えではなくオリジナル音声で観ましょう
吹き替えは見るに値しない

これ、私が選んだのではなく、上から順番に転載したもの。映画の内容には触れずエージェントM(ポスター右下の女性)の吹き替えにだけ文句を言っている。1,900円払って劇場で吹替版を見ちゃったオレ...浜辺美波吉岡里帆のアニメの吹き替えはすごく上手だったけどな。なんでよりによってこの人にやらせたのか