師走のビデオまつり「今日も嫌がらせ弁当」「ぼくたちは上手にゆっくりできない。」

   f:id:M14:20191229200451j:plain 100円

なにこれ? 熱意とか方向性は認める。でも劇場で公開するとか映像作品して販売するのは無理がある。ちょっとでもあらすじを書くとネタバレになっちゃうウルトラマンのパロディ。ラストで「50年も続く特撮作品なんかないですよ」「そんなのないよな」というセリフがウルトラマンシリーズに対する敬意になっているのだな。それに100円。

 

   f:id:M14:20191229200446j:plain 800円

アメコミの実写版らしいのだが映画の4分の3まで、これはいったい何の映画かわからなくて突然フォーカスが定まるとこれってスーパーヒロイン物だったのと驚愕の展開。そこのサプライズというより、そこまでの迷走ぶりがつらい。ただ、Amazonビデオで会員無料だと何の映画かわからずに見て最後の方でびっくりする。無料だからこそできること。映画館だとこんなこと無いからね。

 

   f:id:M14:20191229200443j:plain 1,900円

すごく良かった。篠原涼子はあまり好きではなく、松井玲奈もそんなに好きではないし、弁当を作るだけの映画だろと思ってたが映画の構成がうまい。大きなイベントがあるわけではないのに細かい起伏を入れながらスピード感のある展開で一気に最後まで行く。あとクライマックにあたるシーンでの芳根京子の演技が素晴らしい。これが山本美月なら3つくらいの表情で構成するところを10個以上の表情にどんどん変えていくんだよね。秒単位の芝居なんで演出家だけではやりきれないことなので役者の力だと思う。ここで何が行われているかをわからないようにして芳根京子ちゃんの表情だけ抜き出して動画を作ったので見てよ。


Kyoko

 

   f:id:M14:20191229200455j:plain 1,500円

乙一桜井亜美舞城王太郎の3人の作家が監督をつとめる短編映画を3本。どれもコーヒーをテーマにした作品だが、乙一はホラーテイストの切ない話、桜井亜美は湿度と粘度が高い恋愛話、舞城王太郎は不条理ストーリーに見せかけて最後はきれいに着地する話と、それぞれいかにもな作品で楽しめる。これの2本目の主役が小松彩夏だってすっかり忘れていてびっくりしたよ。ラストは眠っているだけなのか死んじゃったのか、こまっちゃんに聞けば教えてくれるだろうか。