やっと見たよ。興業収入が19.6億円、2018年度公開の映画では26位、国内のアニメを除く実写では8位。いいじゃないか、北川景子、千葉雄大、田中圭と小粒の3人でこの成績なら立派だよ。しかし、見終わった後でポスターを見ると、これはダメだろ。これから見る人もいるかもしれないので、これ以上は書けないがこれはダメだ。では良かった点を3つ上げる。
1.思ったより複雑なストーリー
予告編の最後にこのシーンがあるでしょ。てっきり北川景子が二重人格か、隠れた双子の姉妹がいて犯人は北川景子だと思ったら全然違った。ただ開始1時間後に消去法で犯人が推測できてしまう。さらに1時間15分後に犯人が明らかになる。あとの45分は何すんの? と思ったらここからが意外と充実していた。
2.A面の北川景子が盛りだくさん
ここ数年、「わりかし強めの役」ばかりだったでしょ。この映画での北川景子は普通の女性。久しぶりに見た北川景子の表情がふんだんにある。
ある意味、CMの北川景子ね。そして1時間45分あたり、
ここからB面の北川景子。どっちがA面でどっちがB面なのかはご主人しか知らないけどね。そもそもA面、B面って表現は昭和生まれじゃないとわからないか。
3.有能すぎる千葉雄大
千葉雄大が有能すぎる! 話し方や物腰は「家売るオンナ」の足立とまったく一緒で、1シーンだけ取り出したらどっちかわからないくらいなんだが、とにかく有能な刑事。ただし、最初から体力なし、格闘苦手、幼少期のトラウマありの設定なので、有能さがイヤミではない。エピローグにも良いシーンがあり、この映画はほとんど千葉雄大のために作られたようなもの。それが20億円近いヒットだから、ただでさえ北川景子に頭が上がらない千葉雄大*1、もう深夜0時にベッドに入っている千葉雄大に北川景子から電話がかかってきて「ああ、千葉? わたしよ、わたし。いま静岡で飲んでいるの。ちょっと迎えに来てくれない?」と行ったら必ず駆けつけるレベルの力関係になっていると思う。