12月に読んだ本

あれ? 元旦に見た「M14の追憶」とレイアウトや色が違う。リンク先がまちがっちゃったかなと思った君。オレだよオレ。レイアウトを変えたんだよ。サイドバーの字が小さくならないで無駄に存在感がありすぎ!

12月は週に1回ずつ在宅勤務があったものの、あとは普通に通勤していたのに週一のペースでしか本が読めなかった。とにかく疲労が激しく座るとバタンキュー*1

 この手の本をずいぶん読んだけど、これがいまのところ一番。哲学者にこだわらずに科学者、経済学者などの思想を表す一言とその解説。著者は実社会で仕事をするコンサルタントなので学者や物書きにはない視点や切り口が新鮮。

 

5分で読める! 怖いはなし (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

5分で読める! 怖いはなし (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

 

 人気作家を集めた短めの短編集。それほど怖くはないが文芸作品としての質の高さが実話系ホラーとは比べものにならない。これはホラーが苦手な人にもお勧めする。

 

清らかな、世界の果てで

清らかな、世界の果てで

 

 あいつぐ変死事件。そこには寄生虫が関係しているらしいと早い段階で判明する。この本でも語られていて、私は別の人から聞いたのだが、私が小学生のときは寄生虫検査があるとクラスに数人は陽性の子どもがいた。いまは寄生虫検査自体がないのだろ? 日本人のお腹から寄生虫がいなくなった時期と、花粉症やアトピーが問題になり始めた時期が一致しているという説がある。寄生虫って宿主が死んじゃったら自分も死んじゃうので、普通の寄生虫は宿主に悪さをしない。そうすると一定の数以上には増えないように遺伝子操作をされた寄生虫が作られたらそれをお腹に飼っておくとアレルギーが治るのか?

 

 池上彰佐藤優の対談集。国際政治の話は面白いのだが、話が国内になるとそれまでの冷静な論評から一転、二人が声をそろえて「安倍が悪い」になってしまうのがなんとも。

 

向田理髪店 (光文社文庫)

向田理髪店 (光文社文庫)

 

舞台は「北海道にある、昔は炭鉱で栄えたが財政破綻して老人ばかりになってしまった町」とあるので夕張がモデルか。理髪店を営む初老の主人公を中心に、その町で起こる数々の出来事に主人公や町の人々があたふたしながらも対処していく連作短編集。著者はここ数年、この手の短編集ばかりだが昔のような活劇も読みたい。

*1:バタンキューって昭和の表現