北川景子「日本アカデミー賞」

こんないいがかり、いやニュースがあった*1

  今年は「北川景子」に組織票?「日本アカデミー賞」の投票はブラックボックス

  今回、“組織票”疑惑が関係者の間で指摘されているのは、助演女優賞候補の北川景子(31)だという。

  日本アカデミー賞は「ノミネート」という表現を使わないようだ。候補者を「優秀賞」と発表し、

  本番の受賞式で「最優秀賞」を与える。「優秀助演女優賞」の顔ぶれは以下の通りだ。

  【優秀助演女優賞

    尾野真千子(36)「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(廣木隆一監督/松竹・KADOKAWA

    夏川結衣(49)「家族はつらいよ2」(山田洋次監督/松竹)

    広瀬すず(19)「三度目の殺人」(是枝裕和監督/東宝・ギャガ)

    薬師丸ひろ子(53)「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(瀬々敬久監督/松竹)

    北川景子(31)「探偵はBARにいる3」(吉田照幸監督/東映

  この5人の中で、なぜ北川景子だけが疑問視されているのか、映画担当の新聞記者が解説する。

  「映画が本当に好きで、5本の作品を全部見た人なら分かります。北川さんが他の4人と比べて劣っているのは

   明らかです。北川さんの演技がひどいという話ではありません。『探偵はBARにいる3』を鑑賞すれば、

   北川さんの演技に感動して当然です。ご本人は一生懸命に演じておられます。しかし賞とは、

   役者さんや作品に優劣を競わせるという、非常に残酷なものです。そして助演女優賞に値するか否かという

   厳しい視点で見れば、尾野さん、夏川さん、広瀬さん、薬師丸さん4人の演技と、北川さんの演技は、

   やはりレベルが違うのが現実なんです」

先に言っておくと、私はこの作品で北川景子に最優秀助演賞を獲って欲しいとか、北川景子が順当だと思っているわけではない。ただ、あまりにもこの記事がアホなので一言いいたい。そういうおまえはこの5本の映画を観たのか? 絶対に観ていないはずだ。私も下の3本しか観てないが、この記者が下の3本だけ観ていればこんな記事は書けないはずだ。まず「8年越しの花嫁」の薬師丸ひろ子、主人公のお母さん役だがそれほど大事な役ではないし出番も少ない。助演というのとはちょっと違う。「三度目の殺人」の広瀬すずも物語の意外な真相の鍵を握る人物だが、ミステリーの中の登場人物の一人なのでこれを助演というなら女性の出演者はぜんぶ助演になってしまう。なので、この二人の俳優としての出来不出来以前の問題として、この2作品が入っているのが不思議だった。また「4人の演技と北川さんの演技はレベルが違う」と書いてあるが、たしかに尾野真千子夏川結衣と比較されたらそりゃ負ける。だが薬師丸ひろ子広瀬すずと比べて、観る人の好みの問題はあるだろうが「レベルが違う」というほどの差はないよ。
それにそもそもの問題として観点がおかしいだろ。アカデミー賞助演女優賞は、その女優の演技力を問う賞なのか? それなら「ミックス。」に出ていた蒼井優のが薬師丸ひろ子広瀬すずより演技はうまいぞ。本家のアカデミー賞だってそういう基準で選んでいないだろう。上の2本は知らないが、下の3本で助演と呼べるような女優が存在するのは「探偵はBARにいる3」だけなのだ。頼むから観てないのに記事を書くのはやめてくれよ。