安心して絶望できる人生

M142018-02-28

しかし、銅メダルを取ってからのカーリングの5人の扱いがひどかったな。いまは北見に帰っているらしいので、もう東京のテレビ局には行かないで練習に専念した方がいいよ。それでも彼女たちとすると競技人口を増やしたい、スポンサーを増やしたい、それにはもっとカーリングに興味を持ってもらいたいという思いから、そだねーと言ってくださいと言われたら笑顔でそだねーと言うんだよね。もぐもぐタイムもな。どちらもツイッターネタなので、テレビだったらもうちょっと突っ込んだ解説をして彼女たちから話を引き出して欲しい。
そだねー
なぜ試合中にそだねーを連発するか、その理由まで踏み込んだ番組ってあったのかな。カーリングは投げるごとに作戦を立てるわけよ。どこに当ててどの石をはじくかを決める。その作戦に基づいて、石を投げて、氷をスイープする。それをリーダーが立てて残りの3人はそれに従うチームと、4人が合議をして決めるチームがあって、LS北見は後者なので誰かの発案に対して合意の合図をするわけだな。そこまでテレビで解説をすると「作戦を立てるのは主にだれ?」とか「反対をすることってあるの?」とか面白い話を聞ける。でも彼女たちが発する「そだねー」は標準語のイントネーションだよね。正しい北海道弁は「↓そ↑だ→ねー」だと思う。
【イギリスのミスで勝てた】
それは双方に失礼。第10エンドは日本の先行、カーリングは先行が圧倒的に不利。そこで後攻のチームが点を取りにくいように石を配置するわけよ。まずはそこに日本のがんばりがあった。日本は1点リードしていたので1点を取られて同点になるのはしかたない。つぎの延長は日本の後攻なのでそこで点を取れれば日本の勝ち。よって2点を取られないようにしなければならない。そうならないように投げた最後の石がミスショットで予定より手前で止まってしまった。その結果、イギリスは2点を取るチャンスが出てきて、1点なら簡単に取れるがあえて2点を取りに行ったわけよ。そのイギリスのチャレンジ精神を讃えたい。ただそれがわずかにずれて、あとは日本の幸運、イギリスの不運であの結果になった。そのミスショットを生んだのはイギリスが投げにくい位置に石を配置したそれまでの日本の功績なわけよ。そのあたりの詳しい解説と、各場面で彼女たちが何を思っていたかを聞きたかった。
【スイーパー】
あまりめだたないちっちゃい二人。145cmと152cmって、どんだけ小柄だよ。あの二人は「クレイジー・スイーパーズ」と海外チームに恐れられているほどのスイープ力。でも3時間近い試合時間中、ほとんど氷をこすっているんだぜ。どんだけの体力だよ。どんなトレーニングをしているかとか、何を食っているかとか聞いて欲しかった。
【安心して絶望できる人生】
LS北見の公式サイトにある吉田知那美さんのページ、好きな言葉に「安心して絶望できる人生」ってある*1。わかったようなわからないような言葉だが、これの意味を知りたかった。
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素人の私でもこのくらいのことは思いつくんだから、もうちょっとテレビはちゃんとやろうよ。このままだと本当にヤバいと思うよ