新年映画まつり「悪と仮面のルール」「キングスマン ゴールデンサークル」

     
中村文則の原作は読んでいたのでぜひ見てみたい映画だったが、松竹系なので上映館がおそろしく少ない。先週の土曜日に公開されたばかりなのに都内で8館だけっておい。玉木宏はさかんに番宣をやってたのにこれでは観に行けないじゃないか。母親の関係で必要な書類があったので午後休にして、松戸市役所に行った後に亀有のMOVIXで観てきたよ。これは好き嫌いが分かれそうだが、私は好きだな。原作のドヨーンとした感じがよく再現されている。あと、昨年の後半に観た日本映画って画面の作りがテレビみたいなんだよね。映画らしい広がりとか重厚さが無いので土曜ワイド劇場を大きいスクリーンで観ているみたいな。この映画は重い重い。例によって原作はすっかり忘れてしまったが小説のラストの後にエピローグ的なシーンが足されているような気がする。だが映画はあれくらいでも良いと思った。ただ残念だったのがヒロイン。家売るオンナで営業アシスタントをやっていた、北川景子のバーターで出演したスターダストの人。軽いんだよなあ。過去を引きずっているように見えないし、玉木との年令差も変。本人の演技の出来不出来ではなく、キャスティングに難があった。


     
名作「キングスマン」の第2段。前作のラストの方のエピソード、スウェーデンのお姫様とまだ続いているのかい! アクションも痛快な小道具前作より派手になっているのだが、残念なのが前作ほど敵のキャラが立っていなくて圧倒的な強さでは無い。そのために全体的に前作より印象が弱くなっているのが残念。主役が交代して第3段が作れるような終わり方だが、もういいかなって。