小学生の男の子が望むヒロイン像

3月に公開されるウルトラマンジードの映画のキャッチコピー「つなぐぜ願い」に引っかけて「#つなぐぜ願い」のハッシュタグでツイートしようというのを円谷公式がやっていて、主人公のリクくんは切実な願いが...
     
     「ライハがもっと優しくなりますように」
ウルトラマンジードは地球防衛軍が出ない代わりに、ウルトラマンゼロが憑依しているサラリーマンのレイト、AIBのエージェントであるシャドー星人のゼナとリクの幼なじみのモア、両親のかたきを取るために主人公と行動を共にする武闘少女のライハ、同じく主人公と一緒にいるペガッサ星人のペガと人工知能のレム。これらのレギュラー陣が物語を進めていく。天涯孤独、悪のウルトラマンの息子、顔も似ているので17話までは市民にヒーローとして認められなかったかわいそうなリクくんだが、ライハ、モア、レムとヒロインが3人もいてハーレム状態。この3人のヒロインと主人公の関係が独特。そこがこの物語の特徴である。
     
口うるさくて怖いが全力でリクを守ってくれるライハは頼りになるお母さん。
     
どんなときもリクを肯定してくれるモアは優しいお姉さん。
     
意思の疎通はできないが何でも知っているレムは信頼する先生。ここには妹キャラはもちろん、恋愛の対象となるガールフレンド役さえいない。これはかなり独特だろ? だが、ここで考える。小学生の男の子にとって、本当に欲しい存在は対等の立場の女の子ではなくて、頼りになるお母さんと優しいお姉さんと信頼する先生ではないか? お母さん、お姉さん、先生に守られながら大人になることこそが男の子の欲することではないだろうか。ではどんな大人に? そのロールモデル
     
勇気があっていつもポジティブなウルトラマンゼロ
     
守るべき家族と自分の拠り所となる仕事を持っているサラリーマンのレイト。まわりに小学生の男の子がいないのでわからないが、自分の味方である5人の大人に囲まれているこの環境は、わがままな妹や気まぐれなガールフレンドより男の子の願望にヒットしているのではないか? 近所のガキンチョに聞いてみて欲しい