秋の映画まつり

プレミアムフライデーだったのでマイナーな洋画を2本観てきたよ。この2週間で6本も観ちゃったよ。戦歴は4勝1敗1分けだ。
     
フランスのコミックが原作らしい。
     

ポリーナ (ShoPro Books)

ポリーナ (ShoPro Books)

映画はロシアで始まる。幼少からバレエをやっている主人公はボリショイバレエ学校に合格する。だが、決められたとおりに踊るバレエに疑問を感じていた主人公はコンテンポラリー・ダンスをやるためにフランス人の彼とフランスに行く。そこで求められるのは決められたシーケンスを再現することではなくて自分を表現すること。そこにも馴染めず逃げるようにベルギーに行く...たぶん原作は長い話なんだと思う。それを縮めるので主人公はいつも逃げているように見えてしまうが、「ここではないどこか」を求めてしまう若者の自分探しの旅と見た。ラスト、やっと自分の居場所を見つけた主人公が偉い人(あの人が誰だかわからなかった)の前で踊る。ダンスを見てじわっと来たのは初めて。そのダンスで映画が終わり、この先がどうなるかはご想像にお任せしますというずるい終わり方。主役のロシア人の女の子はもちろん可愛い。


     
タイトルは神からの贈り物、つまり特別な才能という意味な。自殺した数学者の姉の娘を引き取って育てている弟。この娘は数学に異常な興味と才能を示している。かといって英才教育をするわけではなく、普通の子どもに育って欲しいという姉の意志を弟は大切にしている。家で数学の本を読んだり問題を解く娘に、外で遊んだり友だちを作って欲しいと願っている。いやがる娘を小学校に行かせるところから映画は始まる。案の定、娘の飛び抜けた能力はすぐに先生が知るところとなり、英才教育ができる小学校に転校させるべきだと主張する校長先生と、この学校で普通の小学生として友だちを作らせたいという父親が対立する。それが音信不通だった祖母に知られ親権を争う裁判になる...実際の年令は2006年生まれの11才だそうだが、子役が巧すぎ。この子こそギフテッドだよ。クライマックスで弟があることに気づくことで事態が転換するのだが、そこをもっと明確なイベントにして欲しかったな。バスの中の喧嘩を思い出すとかな。しかしこんな11才がいるなんて、アメリカと戦争しても絶対に勝てないと思った。