ウルトラマンジードが面白すぎる。土曜日の朝(と言っても昼頃に見逃し配信を見るのだが)のジードが私の最近の生きがいだ。以前も書いたが予算の削減で地球防衛軍がいない。なので戦闘メカはいっさい無いのだが、それをカバーして余りある作家・乙一の原案と胸にしみるセリフ。何度も書くがドラマは脚本だ。
ゼナ「かつて望んだ道ではない。正しいのかどうかもわからない。だが試してみたいのだ。
戦うのではなく・・・共に生きる。お前も生きるんだクルト!」
正面はAIB(Alien Investigation Bureau:異星人調査局)のエージェントであるシャドー星人のゼナ。宇宙の秩序を保つために宇宙人が集まって作った組織で主人公たちとは別の動きをしている。第14話でゼナがウルトラマンジードの正体をわかって第15話でやっとレギュラー全員が集まった。シリーズの3分の2でやっとだ。よくできているのが、シャドー星人が人間に化けているので口を動かしたり顔の表情を変えることができない。話をするときはどこか違うところから声が出る。その声をゼナ役の役者ではなく声優の浅沼晋太郎がやっている。ちなみにゼナ役の俳優さんはウルトラマンジードのスーツアクターの人。なのでこの人は一人二役。ドラマシーンと特撮シーンの両方に出演しているのでセーラー戦士なみの忙しさのはずだ。
ゼナ 「彼女が来てから、AIBは変わった。なぜかはわからない。だが、我々には愛崎モアが必要だ」
レイト「それをそのまま本人に伝えてあげたらいいんじゃないですか?」
ゼロ 「道に迷ったら、仲間のことを思い出せ。過ごした時間を、夢を、自分がなぜここにいるのかを」
このスーツの人は奥さんと子どもがいるサラリーマンのレイトで、ウルトラマンゼロが憑依している。メガネをかけているときがサラリーマンのレイト、メガネを外すとウルトラマンゼロの人格になる。そしてサラリーマンのときは役者の声、ゼロになると声優の宮野真守に変わる。この2人の声優が芝居をビシっと締めている。この手法って応用が利きそうだよね。
モア「届かなかった・・・私の声はあの人に・・・でも・・でもね、
やめたくない、諦めたくない。地球人も宇宙人もみんなが元気で楽しくいられるように」